2015年9月2日(水)14時30分より、田中俊一原子力規制委員会委員長の定例記者会見が開催された。IAEAは、福島第一原発事故最終報告を発表し事故への備えが不十分と指摘した。それらはすでに認識しており新規制基準に取込み済だと委員長は感想を述べた。
2015年9月2日(水)14時30分より、田中俊一原子力規制委員会委員長の定例記者会見が開催された。IAEAは、福島第一原発事故最終報告を発表し事故への備えが不十分と指摘した。それらはすでに認識しており新規制基準に取込み済だと委員長は感想を述べた。
■全編動画
8月31日にIAEA(国際原子力機関)が発表した、東京電力福島第一原子力発電所の東日本大震災による事故の最終報告書では、事故の原因は日本の原子力発電所は非常に安全だという想定を日本中が受け入れており事故への備えが不十分だったと指摘している。
これに対して田中俊一・原子力規制員会委員長は、報告書で指摘されるまでもなく、重大事故対策も甘く、シビアアクシデントが起こった場合の対策もできていなかった。「それは我々も十分に認識している」と言う。
その反省に立ち、IAEAの報告書が発表になる前に、既に新規制基準に対策を取り込んでいると述べた。最終報告書が出たからと言って直ぐに新たに取り組むことは無いという認識を示した。