大飯原発再稼働反対の抗議行動 in Los Angeles 2012.6.23

記事公開日:2012.6.23取材地: | | テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・関根)

 2012年6月23日(土)(ロサンゼルス現地時間22日14時より)、米国ロサンゼルス日本領事館周辺で、ロス在住の日本人たちが大飯原発の再稼動反対を訴え、領事館職員に、野田総理宛に手紙を渡した。

■全編動画

  • 日時 2012年6月23日(土)
  • 場所 日本領事館周辺(アメリカ・ロサンゼルス)

 米国ロスアンジェルスは、リトル・トーキョーから配信する。そこで合流するはずだったグループが、見つからない。途中、スーパーに入ったり、ロサンゼルスの街並みや、市民生活を紹介。リトルトーキョーから2km弱、離れた日本領事館へ、現地の協力者で、留学生ハラケント氏と、311震災当時のロサンゼルスの状況などを語りながら向かう。「日陰にはいるととても涼しい。夜は寒いくらい。311当時、ルームメイトが茨城出身者だった。また同級生のなかには家を流された友人もいた。震災2カ月後、学校でチャリティ・イベントを開催、義援金を送るなど運動をした。しかし、時間と共に忘れられていくのが悲しい。震災直後、チャイニーズシアターの前で、募金活動をした。すると、反応がさまざまで、イヤミを言う人もいたが、みな心配してくれていたのが、励みになった」などと語った。

 今回、ロス在住の女性のフリーダムさんも参加、「今回の地震で、原発、エネルギー政策などが、資本主義と密接に利益関係で、繋がっていたことを知った。原発の問題は、世界の問題で、放射能の健康への危機がある。再稼動は残念」だと感想を述べた。途中、ロスの街ができる前に、農民が農作物の集荷用に敷設したケーブルカーで、高台にある領事館へ向かった。予定の日本領事館前に着いたが、人が集まってなく、抗議行動があるような雰囲気ではない。また、撮影に関しても警備員から、忠告された。建物のエントランス前には、数人のフリーダムさんたちのグループが抗議活動をしていた。メンバーの一人が、野田首相宛の手紙を、領事へ渡しに上にあがっていった。

 ユキマサミさんが合流した。先ほど、野田首相宛の手紙を渡しに行ったリサさんがインタビューに応じ、セキュリティ問題で、領事館職員に渡しただけで、スピーチなど何もできなかった。リサさんは、原発をいらない福島の女たちの、官邸前のダイイン・メッセージを、ユーチューブで見て感化され、抗議行動をするようになった。ロスでは、あまり福島原発事故のことについて知られていないので、行動している。アメリカ政府もマスメディアも、情報を隠している。大統領が、汚染の影響は少ない、といって住民の関心は終わってしまった。しかし、ロサンゼルスでも空間線量は高くなってきていることを知られていない、などと話したところに、警察が来たが、問題なく立ち去った。

 スリーマイルの近くに住んでいて母方が被災し、反原発を訴えるダン・ファロー氏が、抗議活動に参加し、反原発の立場のことを話した。「スリーマイル事故のときも、正しい情報が入らなくてとても混乱したことを思い出し、日本のことを心配する」などと語った。日本領事館前では、反原発、再稼動反対をアピールする抗議活動をしていた。また、アメリカ人参加者それぞれに、再稼動や原発について、意見を聞いた。

 主催者が、総領事に渡した野田首相宛の手紙を読み上げた。「国民は、再稼動には賛同していない。大飯原発再稼動に関しての安全性は、まだ立証されていない。放射線は国境を越えて、汚染する。自分の責任は自分で負わなければならない。日本の脱原発を願う。再稼動反対を訴える」などと読み上げた。再稼働反対(We oppose restarting)と、シュプレヒコールを叫んだ。次に、去年の3月16日に、福島から避難してきた金子ライアンという少年が、家族を引き裂く原発は大反対、とスピーチした。続けて、参加者たちが、意見を表明した。それから、ダイインを行った。希望者は、赤塗料でフェイスペインティングを施した。ダイインやスピーチ、反対アピールを繰りひろげ、参加人数もどんどん増えていった。

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