集団的自衛権は「攻撃権」、積極的平和主義は「積極的好戦主義」だ 〜5.3憲法集会 in 京都 2014.5.3

記事公開日:2014.5.3取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・関根/奥松)

特集 憲法改正

 「今年、10月10日に発表されるノーベル平和賞の候補に『日本人』が推薦された。敗戦から立ち上がったすべての日本人が、70年の長きにわたり、憲法9条を守ってきた。みんなで発表の日を待ちましょう」──。集会では、菅原文太氏からの、このようなメッセージが読み上げられた。

 憲法記念日の2014年5月3日、京都市の円山公園野外音楽堂で「生かそう憲法 守ろう9条 5.3憲法集会 in 京都」が行われた。「平和おどり」の演舞、シンガーソングライターの豊田勇造氏が憲法9条をテーマにした曲を披露したライブ、若者と憲法がテーマの「若者の主張」など、盛りだくさんのプログラムの中、記念講演では、岡野八代氏(同志社大学教授)、出口治男氏(元京都弁護士会会長)らが、集団的自衛権の行使容認を押し通そうとする安倍政権を糾弾した。

 集会宣言では、「私たちは、戦争は絶対にしない、武力は二度と行使しないことを決めました。また、戦力を一切持たず、交戦権を認めないことを、世界に先駆けて誓いました。軍事以外の平和的手段によって、世界の平和の実現に貢献することを宣言する」などと平和への強い思いを表明し、満場の拍手を持って承認された。

■ハイライト

  • オープニング 合唱/平和おどり
  • 主催あいさつ 大江真道氏/来賓あいさつ(飛鳥井佳子・向日市議、池内光宏・宇治市議、穀田恵二議員、長谷川羽衣子氏ほか)/菅原文太氏からのメッセージ/豊田勇造氏・森田大地氏ライブ/子どもの日企画抽選会/記念講演 岡野八代氏(京都96条の会代表、同志社大学教授)ほか/ミニシンポジウム 若者の主張/記念講演 出口治男氏(憲法9条京都の会世話人、元京都弁護士会会長)/集会宣言提案・採択
  • パレード 憲法ウォーク 祇園石段下 → 四条河原町 → 京都市役所前

安倍政権は憲法を無視し、暴挙に邁進

 大江真道氏は主催者あいさつで、「安倍政権は、憲法を無視する暴挙に突き進む」と懸念を訴えた。穀田恵二衆議院議員は集団的自衛権について、「海外で戦争することになるのか、と尋ねると、安倍首相は『原理的にはそうなる』と答えた。安倍政権の暴走は、国民の暮らしの破壊と原発再稼働にも及ぶ。集団的自衛権には63%の人が、憲法9条改悪には64%が反対している。私は国民と共に戦っていく」とスピーチした。

 同志社大学教授の岡野八代氏が登壇、記念講演を行なった。まず、憲法96条京都の会の趣旨を話し、安倍政権が押し進める憲法9条第2項の改悪を糾弾した。

 「どうして、現在の憲法が大切なのか。何を守ろうとしているのか」と会場に問いかけ、「市民の一人ひとりの力の源が、現行憲法だ。もっとも大切なのは、13条の個人の尊重の部分。すべて国民は、個人として尊重される」。

 そして、岡野氏は「自民党の憲法改正案では、『個人』を『人』へ、『公共の福祉』を『公益及び公(おおやけ)の秩序』に変更した。これは、国が、国民を権力の道具にしようとする魂胆だ。われわれは個人として、誰からも優劣をつけられない権利を持つ。しかし、自民党改正案では、秩序、公を強く打ち出し、天皇を仰ぎ見る国、国民は天皇配下に位置づけている」と懸念を示した。

危険な思想はソフトな言葉に変換

 次に、若手弁護士が司会を務めて、大学生2名と司法研修生らに、今の日本について意見を聞いた。

 「若者たちの、集団的自衛権に対する意識は低い。集団的自衛権があるから、世界から認められる、という論調はおかしいと思う。昔から、危険な思想は、耳当たりのいい言葉に置き換えてきた歴史がある。『集団的自衛権』という言葉自体、おかしいのではないか」。

 「秘密保護法は、今まで解決を避けてきた問題がバレないように作ったのでは。自分たちは、今の子どもたちに禍根を残してしまったが、決して妥協してはならない」など、力強い意見が表明された。

安倍首相は戦争の実態を直視するべき

(…会員ページにつづく)

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