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 安倍総理とASEAN特別首脳会議を予定しているラオス首相の来日に合わせ、13日、アムネスティ・インターナショナル日本とヒューマン・ライツ・ウォッチの共同で、ソムバット氏拉致に対する抗議アピールが行われた。

 ソムバット・ソムボーン氏は2005年、アジアのノーベル平和賞に値する「マグサイサイ賞」を受賞した農村開発NGOの代表であり、ラオス国内では著名な社会活動家だが、昨年の12月15日、ラオスの首都ビエンチャンで突然何者かに拉致され、未だに消息が不明のままだ。

 警察の検問所で止められた直後に何者かに連行されたことから、国家が関与した失踪である可能性は高く、米国のケリー国務長官やEU外務・安全保障政策上級代表を含む国際社会が真相究明を求めているものの、ラオス政府はこれらの要求に何ら応じていない。

 アムネスティ・インターナショナル日本らは今月11日に、安倍総理に要請文を提出しており、ラオス最大の援助国である日本政府として、トンシン首相との会談を機に、ソムバット氏の失踪について懸念を表明することを求めている。

 ソムバット氏が拉致されたことで、現地のNGO団体の間には不安が広がっていると話したヒューマン・ライツ・ウォッチの土井香苗氏はIWJのインタビューに対し、「今回、NGO6団体共同で安倍総理に対し要請文書を出したが、現地での活動に対し報復が有りかねないと、2団体については団体名を非公開にした。それだけ不安が広がっている。ラオスの発展にとっても、自制する動きが出るのは残念なこと。一刻も早く、ラオス政府がソムバット氏の消息や所在を明らかにするべきだ」と述べた。

 アムネスティ・インターナショナル日本、若林秀樹氏も同様、「強制失踪しているのはソムバット氏だけではない。多くの『良心の囚人』の拉致事件を解明するため、国際社会が関心を示している。日本にいると『表現の自由』が奪われるということがどういうことかなかなか実感できないが、弾圧されているNGOは世界でも多い。私たちは知る権利をこれからも要求していきたい」と述べ、先日、成立した特定秘密保護法に対しても懸念を示した。

 安倍総理とトンシン首相の首脳会談は、ソムバット氏が拉致された一年後にあたる12月15日に予定されている。(IWJ・ぎぎまき)

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