タグ: 北九州市震災がれき処理問題
【特別寄稿】がれき広域化の闘いから見えたもの(Ⅱ)~「腐敗の絆」と手を切るか、メディアの正念場(環境ジャーナリスト・青木泰)
★会員無料メルマガ「[iwjlink id=117033]」より転載
今年、東日本大震災で発生したがれきの広域処理が、ひっそりと終息した。終了予定時期の前倒しもさることながら、当初400万トンと見積もられていた広域処理予定のがれきは、12万トン、当初予定のわずか3%が処理されただけだった。
2012年、多くの国民、そしてネット世論を巻き込んで大々的に「絆キャンペーン」を張った大手メディアで、このがれき広域処理の「破綻」を報じているところはあまりに少ない。終了したことを知らない国民も少なくないだろう。
「官の不正を隠すために、急ぐ秘密保護法」 ~青木泰さん講演会「ガレキ持ち込み詐欺の実態と復興予算流用問題を暴く」 2013.11.18
特集 震災がれき問題
「秘密保護法を、なぜ急ぐのか。真の目的は、官の不正を機密にすることではないのか」──。青木泰氏は特定秘密保護法を巡る昨今の動きを、復興資金の流用問題から読み解いた。
下地真樹氏は「秘密保護法でどんどん制限される。そのためにも、いろいろな手段を見つけていかないと。非暴力直接行動に関して、ジーン・シャープ氏を研究中だ。独裁政権を倒すためには、非協力・非服従が基本」と話した。
2013年11月18日、大阪市中央区のエル大阪で、環境ジャーナリストの青木泰氏と阪南大学准教授の下地真樹氏を講師に迎え、「ガレキ持ち込み詐欺の実態と復興予算流用問題を暴く」が行われた。下地氏は、大阪がれき処理行政訴訟の経緯を話し、青木氏は、官のあまりにも堕落した実態を指摘した。また、放射能汚染がれき広域処理差し止め民事訴訟の団長、小山潔氏や、堺市がれき処理補助金86億円返還陳情を行なう本田氏もスピーチをした。
【特別寄稿】がれき広域化の闘いから見えてきたもの(Ⅰ) ~破綻したがれき広域化と復興資金流用(環境ジャーナリスト青木泰)
※会員無料メルマガ「IWJウィークリー第18・19・20号」より転載
「がれきの広域処理」とは、一体何だったのか。そして、400万トンのがれきと復興予算1兆円はどこへ行ったのか――。
2013年、ひっそりと終息した「事業」の謎、からくりについて、この問題をずっと追い続けてきた環境ジャーナリストの青木泰氏に、9月20日、岩上安身がインタビューしました。
青木氏から語られる驚愕の事実の数々。いかにでたらめなものだったか、詳細に明かしていただきましたが、内容が多岐にわたるため、「テキストでも理解したい」という声があがりました。そこで、青木氏にこの問題をテーマに、総括を寄稿していただくことになりました。
以下のインタビュー動画とあわせ、本寄稿をご覧いただくことにより、「がれきの広域処理」の目的と、「復興税」という形で今後国民一人ひとりが負担する予算の行方が見えてきます。ぜひ、ご覧ください。
【インタビューの動画記事】
がれきの広域処理は官僚とゼネコンと広告代理店の「腐敗の絆」だった
~岩上安身による青木泰氏(環境ジャーナリスト)インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/102278
「がれき広域処理は復興予算の流用」 ~青山貞一氏北九州講演会――がれき終了は終わりではない!放射性廃棄物はどうなる!? 2013.8.25
北九州市、大阪市に続き、8月9日には富山県でも、東日本大震災で発生したがれきの広域処理が終了した。総量はいずれの地域でも、総量をはるかに下回る搬入量で、富山県では当初の予定の10分の1程度となった。あらためて、1兆円もの復興予算を充てて行われた広域処理そのものの正当性が、疑問視されている。
8月25日、東京都市大学名誉教授・環境総合研究所顧問である青山貞一氏による講演会「がれき終了は終わりではない!放射性廃棄物はどうなる!?」が北九州市で行われた。青山氏は「がれき広域処理は詐欺まがいの復興交付金の流用があった」と指摘する。
広瀬隆&山本太郎が北九州市で痛烈トーク ~さよなら原発!3・10北九州集会 2013.3.10
2013年3月10日(日)、北九州市小倉北区の勝山公園で「さよなら原発!3.10 北九州集会」が行われた。北九州市周辺では、九州電力の玄海原発(佐賀県)と四国電力の伊方原発(愛媛県)が、早ければ7月にも再稼働が模索されている。共に、北九州から約100kmの距離に位置するが、福島第一原発事故級の大事故が起これば、甚大な被害は免れない。
『100人の母たち』スライドショー&トークセッション 亀山ののこ×鎌仲ひとみ×村上さとこ 2013.1.6
2013年1月6日(日)14時から、福岡県北九州市の男女共同参画センター・ムーブで、「『100人の母たち』スライドショー&トークセッション 亀山ののこ×鎌仲ひとみ×村上さとこ」が開催された。東日本大震災後、子どもを連れて福岡に避難したフォトグラファー、亀山ののこ氏が、同じ状況の母親たちにカメラを向けた写真集『100人の母たち』の出版を記念して、映画監督の鎌仲ひとみ氏、九州ひまわりプロジェクト代表で、北九州市議選に出馬する村上さとこ氏とのトークセッションが行われた。
飯田哲也氏 北九州市役所訪問と記者会見 2012.10.26
2012年10月26日(金)、飯田哲也氏が、福岡県北九州市の北九州市役所を訪問し、記者会見が行われた。
北九州震災がれき訴訟初公判 記者会見、および村上さとこ氏の北九州市議会選出馬表明 記者会見 2012.10.11
2012年10月11日(木)、福岡県北九州市小倉北区の北九州弁護士会館で、「北九州震災がれき訴訟初公判 記者会見、および村上さとこ氏の北九州市議会選出馬表明 記者会見」が行われた。
北九州市環境局による震災がれきの焼却に関する説明会 2012.10.1
2012年10月1日(月)、福岡県北九州市小倉北区の中島市民センターで、「北九州市環境局による震災がれきの焼却に関する説明会」が行われた。
北九州市がれき焼却抗議アクション(市議会前) 2012.9.18
2012年9月18日(火)16時から、北九州市議会前において、北九州市のがれき焼却に対する抗議行動が行われた。前日の17日、北九州市は西日本で初めて震災がれきの処理を開始した。このことに抗議するため、18日の13時、市役所前に多くの市民が集まった。市民らは、がれき焼却中止を求める要請書を北橋健治市長に手渡そうとしたが、市長が議会に出席していたため、直接会うことはできなかった。そこで、集まった市民らは市議会前に移動し、本会議が終わる16時を待った。
16時30分過ぎ、本会議を終えた市議会議員らが議会から現れた。北橋市長は正面玄関からは出て来ず、集まった市民らに気付れないまま車に乗り込み、議会を後にしようとした。市民の何人かが市長に気付き、「焼却をやめてください」と叫びながら車に詰め寄ったが、市長を乗せた車はそのまま走り去った。
北九州市がれき焼却抗議アクション(市役所前) 2012.9.18
2012年9月18日(火)、北九州市役所前において、北九州市のがれき焼却に対する抗議行動が行われた。
前日の17日、北九州市は西日本で初めて震災がれきの処理を開始した。13時に市役所前に集まった市民は、「間違った広域処理 がれき焼却中止を求める要請書」を、北橋健治市長に手渡すため、市役所内に入ろうとした。
しかし、入口前で対応した環境局の男性から、市長は議会に出ているために対応できない、と説明を受け、代わりに二上次長に手渡すことになった。要請書を渡した後も集まった市民の怒りは収まらず、「なぜ市長は対応しないのか」などと、環境局の職員に対して、およそ1時間30分にわたって質問を投げかけた。この日の抗議行動には、俳優の山本太郎さんも駆けつけ、「やってることがめちゃくちゃ。住民の声も、漁協の声も、周辺自治体への説明もなく、勝手に燃やしている」と北九州市を非難した。
北九州市がれき焼却抗議アクション(リバーウォーク北九州前) 2012.9.17
2012年9月17日、北九州市役所付近のリバーウォークで、北九州市のがれき焼却に対する抗議行動が行われた。この日から、北九州市はついに宮城県石巻市のがれき処理を開始した。リバーウォークに集まったがれき焼却に反対する市民は、風が強く吹く中、「放射能の被ばくをできる限り少なくしたい。九州の子供たちを被ばくさせたくない。そのために声を上げている」などとスピーチを行った。
北九州市がれき焼却抗議アクション(小倉駅前) 2012.9.17
2012年9月17日、北九州市小倉駅前で、北九州市のがれき焼却に対する抗議行動が行われた。この半年間、北九州市は西日本初となる震災がれきの広域処理を行う準備をしてきた。そして17日、ついに市内の焼却工場で処理が開始された。がれき焼却に反対する抗議行動は、先週13日から毎日行われている。この日も、「海に焼却灰を捨てるな!!!」などと書かれたプラカードを持った5名の市民が、小倉駅構内でがれき焼却反対を訴えた。
北九州市がれき焼却抗議アクション(日明工場前) 2012.9.17
2012年9月17日、北九州市日明(ひあがり)工場前で、北九州市のがれき焼却に対する抗議行動が行われた。この日、北九州市は西日本で初めて震災がれきの処理を開始した。処理が行われた日明工場前では、午前8時頃からがれき焼却に反対する市民数十名が集まり、横断幕やプラカードを持って抗議を行った。抗議の参加者は、「がれきはいらない」、「焼却はやめろ」などとシュプレヒコールをい、がれき焼却反対を訴えた。
北九州市がれき焼却抗議アクション 2012.9.15
2012年9月15日(土)、福岡県・北九州市役所前で行われた『北九州市がれき焼却抗議アクション』の模様。
北九州市は、西日本初となる震災がれきの広域処理の準備を進めている。13日、がれき約800トンが専用船で北九州市門司区の太刀浦コンテナターミナルに運び込まれ、14日午前9時半には、ごみを保管する同市小倉北区の日明積み出し基地への搬入がスタートした。
北九州市がれき焼却抗議アクション 2012.9.14
2012年9月14日(金)、北九州市役所で、がれき焼却抗議アクションが行われた。北九州市は、西日本初となる震災がれきの広域処理の準備を進めており、この日午前9時半、ごみを保管する同市小倉北区の日明(ひあがり)積み出し基地への搬入がスタートした。ここでの抗議行動を終えた、がれきの受け入れに反対する市民たちは、次に北九州市役所へ向かい市長との面会を求めた。市役所側は、秘書課次長の二上氏が対応。
北九州市日明焼却工場へのがれき搬入阻止行動 2012.9.14
2012年9月14日(金)、福岡県・北九州市で行われた、「北九州市日明(ひあがり)焼却工場へのがれき搬入阻止行動」の模様。北九州市は、西日本初となる震災がれきの広域処理の準備を進めている。13日、がれき約800トンが専用船で北九州市門司区の太刀浦コンテナターミナルに運び込まれ、14日午前9時半には、ごみを保管する同市小倉北区の日明積み出し基地への搬入がスタートした。これに合わせ、同基地から約500メートル離れた道路では、警察と市がバリケードを設置。警官たちは自ら手をつないで壁を作った。その前では、がれき受け入れに反対する市民ら約20人が手製の横断幕を掲げて抗議行動を行い、市の職員たちと口論になる場面もあった。
北九州市がれき焼却抗議アクション 2012.9.13
2012年9月13日(木)、北九州市役所環境局前で行われた『北九州市がれき焼却抗議アクション』の模様。同日午前11時頃、市民側は秘書課に対して、「(がれき焼却について)市長と環境局にきちんとした説明が欲しい」と要望した。返答が無いことに対して業を煮やした市民たちが、説明を求めて17時過ぎ、市役所内に集まった。これに対して17時半頃、北九州市庁内管理規則第9条及び第10条に違反してるとして、市役所職員から市民に退去命令が出される。市民側は猛然と抗議するも、話し合いは平行線のままであった。
汚染がれき焼却を止めよう!!北九州1000人アクション!! 2012.9.12
2012年9月12日(水)、福岡県北九州市で行われた『汚染がれき焼却を止めよう!!北九州1000人アクション!!』の模様。環境省が推進するがれき広域処理のため、宮城県石巻市の震災がれきが9月10日に仙台港を出発、13日には北九州市門司区太刀浦コンテナターミナルに到着する予定になっている。
搬入日の前日にあたる本日、汚染の不安のあるがれき焼却をストップさせようというアクションがスタートした。11時に米町公園集合(北九州市小倉北区3丁目5)し、約1時間市中をパレード。「金より命」などをシュプレヒコールで訴えた。12時半からは勝山公園(小倉北区城内 小倉北区役所と市役所の間のエリア)で集会を開き、13時には公開質問状に対する回答を受け取りに、市民たちは市役所へ向かった。
『北九州ひまわり革命』北九州市役所・正面玄関前集会 2012.9.7
2012年9月7日(金)、福岡県・北九州市役所前で行われた「『北九州ひまわり革命』北九州市役所・正面玄関前集会」の模様。主催の「九州ひまわりプロジェクト」は、瓦礫を受け入れるのではなく、「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」を応援することによって、被災地の復興を支援している団体。 また、北九州市ががれき検討会において、市民や市民推薦の識者を廃除したため、自らで検討会を立ち上げようと「市民検討会」を開催している。被災地から避難してきた人から直接お話を伺う「ひなん者お話し会」も、毎週火曜に開催している。『北九州ひまわり革命』とは、毎週金曜日に行われる「本当の被災地支援」を訴える抗議行動のこと。この日は参加者のひとりが福島在住の人のブログを紹介し、まだまだ原発事故は収束していないという現実を、北九州の街行く人々に訴えた。