関西電力は8月19日の評価会合で、南側トレンチで見つかったF-6破砕帯については活断層でないと主張。しかし規制委の委員からはこのことに対し疑問の声が出ていた。この「破砕帯問題」が決着しなければ大飯原発の再稼働審査ができないため、関西電力は来月2日に行われる評価会合で結論を求めたいところだ。
この評価会合までに慎重な審議を促す要望を出すため、原子力規制委員会による早急な大飯原発破砕帯調査に疑問を投げかけた緊急ネット署名の原子力規制庁への提出と記者会見が、2013年8月30日(金)17時40分より、東京・永田町の参議院議員会館で行われた。
48時間と限られた時間の中で行われたネット署名では3145名もの署名が集まった。さらに19名の国会議員の署名とともに、記者会見前に原子力規制委員会の担当者へ署名の提出を行った。
その後行われた記者会見で、共同声明を出した原子力規制を監視する市民の会の阪上氏は「南側の破砕帯は古いという意見は原子力規制委員会の委員の中では一致しているが、F-6かどうかでは議論は割れている。しかし古いってところで一致している、という部分が強調され、F-6について決着をみる方向で議論になっているという報道が出たために危機感を抱いた」と、今回の経緯を述べた。