原発の新規制基準が7月8日に施行されることになり、最大6原発12基が再稼働に向け申請するとされる中、参議院議員会館にて「規制庁交渉 大飯原発は新基準に適合していない!直ちに停止を!」が行われた。
冒頭、主催のグリーン・アクションのスミス氏から「新規制基準は福島の事故の教訓を踏まえて、施行され実施されていくはずだが、実態は程遠い。大飯原発は全く新基準に適合していない。原子力規制庁は新規制基準を作りながら、自らこの基準を違反しようとしている」と指摘した。
原子力規制庁との交渉では、事前に質問書を提出しており、それに即して回答を求めた。質問内容としては、現在、大飯原発には免震事務棟がなく、1・2号機建屋内の会議室を代わりに使用することになっているが、充分な機能を果たせるのか、また完成は2015年秋頃になることから、現時点で新基準に適合していないのではないか。また、再稼働の申請の前提となる防潮堤がなく、こちらも来年3月が完成予定なことから、こちらも現時点で新基準に適合していないのでないか、などの点を挙げていた。
集会に参加した福島瑞穂議員からは「大飯原発は新規制基準に合致してないでしょ。新規制基準に合致してないものを動かすことはできないでしょ。大飯だけ例外はありえない。直ちに止めるべきだ」と攻め寄る場面もあった。