原発ゼロ全国キャラバン報告/紙芝居「緑の党がめざす未来ビジョン」 ~参院選キックオフ!希望は緑 緑の党を国会へ! 2013.5.26

記事公開日:2013.5.26取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・花山/澤邉)

 2013年5月26日(日)18時30分より、東京都杉並区産業商工会館において「参院選キックオフ!希望は緑 緑の党を国会へ!」が開催された。イベントでは、映画監督・鎌仲ひとみ氏からの「今の政治に足りないすべてを、緑の党は提案している」とのメッセージが読み上げられた。また、ドイツ緑の党副代表ベアベル・へーン氏による応援が展開され、フィナーレはジンタらムータの演奏で締めくくられた。

■ハイライト

  • 原発ゼロ全国キャラバン報告
  • 紙芝居「緑の党がめざす未来ビジョン」
  • 福島のアピール
  • 音楽ゲスト ジンタらムータ

 まず、原発ゼロキャラバンの報告が行われ、沖縄を訪れた小平市議会議員の村松まさみ氏が「沖縄県庁商工労働部産業政策課を訪問し、原発ゼロの沖縄において、化石燃料の使用から再生可能エネルギーへシフトすることを申し入れた。また、米軍基地のある現状に対して、平和を訴えて米軍基地が早く撤退することを私たちも応援するという申し入れを行った」と報告した。また、普天間基地と嘉手納基地を訪問したことに触れて、「オスプレイ受け入れに対する抗議行動をしている人たちにエールを送っている間にも、突如として、轟音とともにオスプレイが上空にやってきた。近くには中学校があり、子どもたちはこの下を毎日登下校しなければならない」と説明した。

 次に、参議院議員選挙立候補予定者10名が挨拶に立った。緑の党共同代表である、すぐろ奈緒氏は「改憲派が多数を占める国会は、戦争に向かっていく、あるいは一部の人の利益のために、多くの命や健康をないがしろにする社会へ進みそうな状況にある。しかし、緑の党の強みは、国境を越え、時代を超えて、私たちが本当に求めている、生活や命を大事にする社会を実現するビジョンを持っていることである。一人ひとりの命が大事にされ、本当に幸せだと思える社会を作っていくことを、今回の選挙では多くの人に伝え、実現していきたい」と述べた。

 ベアベル・へーン氏は「参院選まで2か月を切った。この選挙で、新しい政党、緑の党が誕生する。緑の党は、新しい考え、新しい選択肢を代表するものである。女性、子ども、そして今まで力を持たなかった人々の声を代弁する政党になるだろう。政治家の多くが大企業を支えているが、緑の党は社会的な正義、より民主的でより持続可能な社会を求める、多くの日本の人たちの声、新しい声になろうとしている。この新しい声が今の日本には、まさに必要である」と述べた。

 脱原発については、「緑の党には素晴らしいアイデアがある。非常に危険な原子力を再生可能エネルギーに置き換えていくことである。2年前、福島第一原発の事故があった。けれども、今の政府はこの惨状を忘れ去ろうとしている。まったく何も問題なく通常の状態に戻ったかのように振る舞い、原発を再稼働させようとしている。これを許してはならない。福島を忘れてはならない」と話した。

 続けて、「日本とドイツは強力な工業立国だが、両国が原子力なしで運営していけることを世界に示した。日本はほぼ2年近く、原子力を使わないに等しい状態で過ごしてきている。それでも、原子力を擁護する人たちは、原子力に替わるものなどないと言う。しかし、太陽エネルギーや風力、水力、地熱など、クリーンな再生可能エネルギーがあり、その大きなポテンシャルを日本は持っている。こうした再生可能エネルギーを使い、危険な原子力を止めるために唯一必要なのは、実現するという政治的な意思である。ドイツの緑の党はできた。だから必ず日本でもそれができる」と述べた。

 最後にへーン氏は「ガンジーは『ある新しいアイデアが出てきたとき、新しいアイデアを提唱する人は、まず無視される。その次に笑われる。その次に攻撃される。しかし、最後には必ず勝つ』と言った。今回の参院選は、大変長い道のりの、最初の1歩になるだろう。そして、この長い道のりの終わりには、必ずや勝利が待っていると確信する。日本には、現在、変化が必要である。というのは、日本を福島事故の前の状態に戻すわけにはいかないからである。そのためにも緑の党は必要である」と締めくくった。

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