「お金がなければ医療さえも受けられない? ~広がる貧困の実態~」宇都宮健児氏講演会 2013.5.26

記事公開日:2013.5.26取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・関根/奥松)

 2013年5月26日(日)18時30分より、さいたま市浦和区の埼玉会館で、「『お金がなければ医療さえも受けられない? ~広がる貧困の実態~』宇都宮健児氏講演会」が開かれた。弁護士の宇都宮健児氏は、貧困の実態について、「相対貧困率が16%になり、6人に1人が貧困状態になってしまった」と、社会保障制度の脆弱性と、その現状を語った。ゲストの吉廣慶子氏は、三郷市生活保護申請拒否裁判について報告。また、藤田孝典氏は、埼玉での貧困者の支援活動の経験から現状を報告し、「貧困は、構造的に作り出されたものだ」と訴えた。

■ハイライト

  • 講演 宇都宮健児氏(弁護士、元日弁連会長、年越し派遣村名誉村長) ゲスト発言 吉廣慶子氏(弁護士)、藤田孝典氏(NPO法人ほっとプラス代表)、大場敏明氏(埼玉県保険医協会理事長)

 埼玉県保険医協会理事長の青山邦夫氏の開会挨拶に続いて、宇都宮健児氏が登壇した。宇都宮氏は冒頭で、多重債務問題、年越し村、反貧困ネットワークなど、自身が携わってきた仕事の内容と、その成果を語った。

 宇都宮氏は「コンクリートから人へ、とスローガンを唱えた民主党政権で、改善するはずの貧困問題が、逆に増大してしまった。貧困率は最悪の16%と、新聞記事にあった。この貧困率とは、国民の可処分所得分布の中央値の、半分に満たない世帯数の占める割合をいい、相対的貧困率のこと。その、所得の中央値は年収224万円なので、年収112万円以下の世帯が16%いる(平成21年度厚労省発表)ことになる。だいたい6人に1人が貧困状態だ。また、ジニ係数(所得分配率の不平等さ・格差を見る指標)も過去最大になっている」と解説した。

 「労働者の非正規雇用も全体の35.2%で、3人に1人。年収200万円以下が、1000万人を越えている。最低賃金も、6都道府県は生活保護水準以下だが、安倍政権は物価安を理由に、これをさらに引き下げようとしている。失業保険の受給者も2割にすぎず、生活保護以下の年金で、生活のできない高齢者と、それに伴う医療難民の増加がある。1980年代では5%だった貯蓄ゼロ世帯も、26%になっている」と、広がる格差と貧困の実態を指摘した。

(…会員ページにつづく)

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「「お金がなければ医療さえも受けられない? ~広がる貧困の実態~」宇都宮健児氏講演会」への1件のフィードバック

  1. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見) より:

    宇都宮氏「政府自民党は、生活保護を受けている当事者たちから実態を聞かずに、問題意識の薄い政治家たちが改正案を決めていく。生活保護は結果である。しかし、その元になる病巣に、政治家は手をつけようとしない」
    https://iwj.co.jp/wj/open/archives/81721 … @iwakamiyasumiさんから
    https://twitter.com/55kurosuke/status/1068996804836909056

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