「『収束宣言』を撤回させ、損害の全面賠償と福島の未来を勝ち取る」官邸前抗議と政府への申入れを終えた人々は、東電へ移動し、申入れを行った。申入れ内容は11項目であったが、4時間にわたり東電社員との話し合いが行われた。
原発事故で被害を受けた農家などから、事故被害の具体的な内容を示した「賠償金要求」と、「賠償金を支払う基準」についてが主な論点となった。東電の説明と、先に行われた「政府への申入れ」で、政府が人々に説明した内容が異なると、人々がその場で東電社員に「農水省の担当職員」などに電話をさせる場面が3回ほどあった。
また、東電が今回の申入れで答えを出さずに「確認しておく」と話した事項については、それぞれ個別に期限を提示させ、期日までの返答の約束を取り付けた。