超党派による議員連盟、立憲フォーラム設立。隔週で有識者を招いた勉強会を開催へ ~超党派議連「立憲フォーラム」設立総会 2013.4.25

記事公開日:2013.4.25取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)

特集 憲法改正

 2013年4月25日(木)17時から、東京都千代田区の衆議院第二議員会館1階多目的会議室にて「超党派議連『立憲フォーラム』設立総会」が行われた。フォーラムの設立記念として、元財務大臣の藤井裕久氏(民主党顧問)と元官房長官の武村正義氏(元さきがけ代表)の2名による記念講演が行われ、自民党改憲案の問題点などが説明された。呼びかけ人の辻元清美衆議院議員は「こうした勉強会を地元大阪でも開催し、市民も参加して議論できるような形に広げていきたい」と、今後の抱負を語った。

■ハイライト動画

  • 記念講演
    • 武村正義元官房長官(元さきがけ代表)
    • 藤井裕久元財務大臣(民主党顧問)

 はじめに、水岡俊一参議院議員は「憲法96条が、なぜ存在するのか考えてほしい。権力を制限するために存在する憲法を、内閣府が改正しやすくするという動きは、いかがなものだろうか」と述べ、安倍政権の改憲方針を危惧した。続いて、役員体制案が発表され、改憲の是非について多くの人に呼びかけていく方針が示された。今後の活動方針について、辻元清美衆議院議員は「さまざまな方針案を膨らませて、情報をオープンにし、憲法改正の是非を問う場を設けていきたい。安倍政権の改正案は、立憲主義の原理を弁えていない」と述べた。

 記念講演を行った藤井裕久氏は「健全なナショナリズムは必要だが、安倍首相は、自国の歴史の悪い部分を認めない偏ったナショナリストだと思う。憲法は長いスパンで、将来を見据えて話し合うべきものである」と述べた。

 武村正義氏は「私は、護憲派改憲主義である。基本的人権の尊重、国民主権、平和主義を謳った日本国憲法が、戦後60数年定着していることを誇りに思うし、この原則は永久不変の最大原理だと思っている」と話した。続いて、96条の発議要件緩和について、「96条が存在するということは、改憲を想定していることとイコールであるから、改憲に反対するわけではないが、過半数で物事を決定していくプロセスが、日本人の持つ考え方に馴染むかどうか。また、96条のみ先行して改憲しようとしている安倍政権の動きには、疑念を感じている」と述べた。

 近藤秀一衆議院議員は「これから平和な世界を築いていくことが、われわれ若い世代の責任であると思う。『国民の手に憲法を取り戻す』と安倍首相は話しているが、そのまやかしに流されてはいけない。安倍政権は、国民の手から、憲法を奪おうとしている」と指摘した。

 総会後の記者会見では、戦後、憲法の果たした役割を考え直す必要性や、96条の緩和によって、政権交代のたびに憲法が変えられてしまう可能性が説明された。辻元議員は「本来の政治の役割は、国民の生活を守っていくことである。一緒にこの問題を考えようと提起していきたい」と述べた。

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