保安院会見(16:15~) 2012.3.30

記事公開日:2012.3.30取材地: テキスト動画
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 2012年3月30日(金)、保安院会見(16:15~)の模様。

■全編動画

  • 日時 2012年3月30日(金)
  • 場所 原子力安全・保安院(東京都千代田区)

【以下、有志による文字起こし】

平成24年3月30日(金)16:15~ 経産省 保安院 定例ブリーフィング

○森山対策監:
 東電報告3件。浜岡トラブル1件。1F今日は特段変わった状況なし。プラントパラメータ、原子炉注水 1号機 給水系4.9m3/h CS系2m3/h、 2号機 給水系2.8、CS系6、3号機 給水系1.8、CS系4.9 で大きな変動なし。

 水素濃度11時現在 1号機0%、2号機A系0.24% B系0.3% 格納容器内の窒素0にしたが5m3/hに。3号機A系0.18% B系0.17%。使用済み燃料プール水温 1号機14℃ 2号機 15℃ 3号機14℃ 4号機29℃ 2号機→高温焼却炉建屋へ。3号機→プロセス主建屋へ移送実施。共用プールーに4号機非常用DGがあったが復旧させ、1~4号機用の非常用電源として昨日から待機状態に入っている。プラント状況は以上。

トレンチ内で発見された放射性物質を含む溜り水の点検結果の報告受理について本日報告があった件について。

 「トレンチ内で発見された放射性物質を含む溜り水の点検結果の報告受理について」本日報告されたばかりなので、内容についてはこれから確認をするが、ポイントだけ報告する。

 プレス2012年3月30日東京電力福島第一原子力発電所のトレンチ内で発見された放射性物質を含む溜まり水の点検結果報告の受理について

 昨年来、トレンチ内で滞留水が発見されており、その関連。資料14ページに一覧表がある。内容としてはこれまで公表しているもの。トレンチを調査した所54箇所で水が確認された。

 滞留水の濃度毎に区分をして10E+3Bq/cm3オーダーのもの、以上のもの、10E+2Bq/cm3オーダー、10E+1Bq/cm3以下のものと区分しており、10E+3Bq/cm3以上が1箇所、10E+2Bq/cm3が2ヶ所となっていた。場所については15ページに。1-15 2号機ポンプ室循環水ピット。

 1-21 3号機ケーブルダクト、1-24 3号機ポンプ室循環水ピットとなっている。特にピットについては海に近く滞留水をタービン建屋並走する方針で、一旦移送を開始した所、再度滞留水がピットの水位が上がってきたので検討をしていた。

 従って東電からの報告が本日になった。19ページにピットの水位が上昇した原因について3つほど。

・海水が入ったのではないか。
・高レベルのものが流入した。
・地下水がピットのヒビから入った

 東電の今の判断としては地下水であると評価。移送する前と移送後の放射性物質の濃度がある。例えば2号機 セシウム 1.6E+4Bq/cm3が 3月には一桁ぐらい下がっている。3号機も半分ぐらいに濃度が下がっているということであり、

 こういったことを定量的に評価をされており、45~46ページに絵がある。もし地下水(真水)が入ればどれぐらいになるか、測った濃度と比較して地下水が入ってきたのだろうという評価になっている。

 この結果を踏まえ、滞留水が海に近いところにあるのは好ましくないので、今後、対応としてはタービン建屋というに移送をする。その後はピットをモルタルで充填する。11ページに対策としてまとめて書いてある。

 海への流出防止を測るために溜り水をタービン建屋併走してモルタル等で充填する方針というのが本日の報告だ。この点は報告を受けたばかりなので内容を精査して確認をしていきたい。2Fにおける非管理区域での放射性物質による汚染の確認(第二報)3月27日に2Fで聞き管理区域の汚染が確認されたということである。そのことについての説明を湯治しており、報告聴取を指示していた。

 2ページ目に指示の内容。今回運搬した水の量や放射性物質の種類や量、規則、法令適合に関する技術基準に対する適合状況についての検討、運搬に関わる汚染メソッド、線量、被ばく、輸出、運搬経路における汚染の有無といったことを求めていた。

 この報告書も今日頂いたばかりなので、これから内容を確認するが、ポイントは作業員の有意な大きな被ばくが認められていないが、技術基準に適合していなかった事が記載。例えば二重の密閉装置や吸収剤が備え付けられていなかった事が書かれている。

 保安院としては内容をよく把握した上、これはまだ事実関係の報告書なので、運搬に必要な措置が適切に行われなかった原因の究明、再発防止対策等、更に求めていくことになると思う。報告書のポイントを簡単に紹介すると、1ページ目。水の分析。

 ガンマ核種だけ。β核種については時間がかかっている。技術基準への適合状況は2ポツに沢山ある。技術基準の適合が確認できてないということで幾つかある。

 例えば漏洩に至っているということで運搬中に破損する恐れがないといった所についても基準が満たされていないのではないかと。2ページ目も問題点が列挙されているが、表面汚染密度が高い事、3ツ目のポツ、周囲の圧力が60kPaとした場合に漏洩が無いこと、

 そういった確認というか試験を剃る必要があるが、それがなされていなかったり、その次のポツではビニール袋で養生、運搬していたということで吸収剤や二重の密封からなる密封になっていないなど様々な問題がある。

 2ページ目した参考にあるが、本来であればA型表記、これは濃度や放射性物質の量で色んな基準があるが、これは本来であればA型の輸送容器で運ぶべきものであったと判断している。3ポツが表面の汚染密度。

 今回の運搬では漏洩が確認されるまで線量率や表面汚染密度が行われていないということだ。発送前、運搬時についての状況について書かれているが、発送前に付いては線が閉まっているか確認しているとか、運搬時にはポリエチレン容器が大きく移動することはなかった。

 ただし、車の養生シートに漏洩がなかったか墓確認できていないといったこと、福島第二への引き渡し後、積み替えは全部で7本。3本は直接積み替えて、4本は一旦地面に仮置きした。ただし、移動の中での転倒はないという報告になっている。4ポツは被ばくの状況、東電、協力会社の方の被ばく線量が書かれている。

 特に大きな被ばくはないと東電は言っている。5ポツで運搬経路における汚染の有無等について。運搬車呂の荷台に汚染が確認されていないとか、運搬車両の外表面には漏洩が疑われる線源はないといったようなことが書かれている。

 2つ目のパラグラフ、福島第二の運搬車両の荷台では僅かな漏洩、汚染が確認されているということである。今日はここまでの報告なので、この内容についてよく内容を確認した上、原因究明、再発防止対策の対応を求めていくことになると考えている。

報告提出の延長について

 報告提出の延長について。1Fで蒸発濃縮装置から放射性物質を含む水の漏洩が昨年発生していて、その後順次、調査結果等について報告を受けているが、周辺環境への評価についてまだ報告がなされていない状況だ。

 東京電力株式会社福島第一原子力発電所における蒸発濃縮装置からの放射性物質を含む水の漏えいを踏まえた対応についての報告に係る提出期限延長の申し出について

 東電からは今月中、3月31日までに報告をする事になっていたが、核種分析に遅れが生じているということで、4月13日まで延長したいという報告があった。核種分析は福島第二で行なっているが、分析室そのもののBGが高くなったために、2月から3月にかけて除染作業をしていたと聞いている。そういったことが原因と聞いているが、4月13日まで報告期限を延期したい申し出があった。福島第一関係は以上。

浜岡原発 復水貯蔵槽内 内張り材の貫通孔の確認について

 ★中部電力の浜岡原子力発電所におけるトラブル。「復水貯蔵槽内 内張り材の貫通孔の確認について」という資料。昨年の5月に5号機を停止した際に、復水器の配管が破損して海水がなかに漏れ込んだという事象(事故)があった。

 中部電力(株)浜岡原子力発電所5号機における復水貯蔵槽内張材の貫通孔の確認について

 その後、施設内の点検をしていると。あるいは水の入れ替えをやっている状況にあるが、今日の中部電力からの報告の要点という所に描いてあるが、復水貯蔵槽の内張り剤を点検した所、合計40個の穴が確認できた。

 その後、詳細な点検を実施したところ、床部、底部の穴26箇所を見たところ11箇所で内張り材を貫通していることが確認されたということだ。従ってこれは復水貯蔵槽が技術基準を満たしていないという事で、

 法令報告の対象となる。2枚目の裏に描かいてあるが、復水貯蔵槽、浜岡の5号機はこのようなコンクリートで構造強度をもたせた上で、なかにステンレス鋼の内借りがなされている。その復水貯蔵槽の下には漏洩検出装置が付いているということであり、

 こういった所での漏洩そのものは確認されていないという事である。写真一番下の左側に詳細点検前の穴の状況がある。こういった溶接箇所があり、この穴があったということで、溶接部分をはがして取り除いてみたところ、右側にあるが、このステンレスの内張りが貫通していたとうことで、この貯水槽が基準を満たしていないことが確認されたたもので法令報告になるということである。

 先ほど申し上げたように漏洩検出装置があり、槽外への水の漏洩は確認されていないという状況にある。この事象(事故)は昨年5月14日に発生した復水器の配管損傷に伴い、海水が混入したことが原因ではないだろうかと推定されるので、

 この海水混入に関し、これまで中部電力では独自の調査をしてきたようだが、こういった法令報告になるような事象が確認されたということで、施設全体への影響について調査をし、報告するように指示をしている。

 指示文書は一番最後に付いているが、今行ったように海水混入による5号機の施設全体への影響について調査をして、その結果を4月27日までに報告をすることを求めると言うことで指示をしている。私からの説明は以上。

質疑

○東京新聞 大村:
 浜岡について。海水が入ったことが影響ということで、貯水槽内張りが錆びたということが考えられるということなのか?

○森山対策監:
 そいういう海水による腐食と推定、想像、推定されるが、あくまで推定の域をでない。そういった可能性があるので、よく点検、全体の影響について調査をするようにということである。この腹水貯蔵槽にも海水が入っていた。

○東京新聞 大村:
 他にどういうところ、全体と仰ったが、復水器周りのところを見るのか、あるいは原子炉そのものの中まで見ていくのか、今後どの辺まで見ていくのか?

○森山対策監:
 原子炉周りも含めてですね。見て頂くことになる。先程、腐食といったが、ステンレス鋼というか、溶接部分なのでそう言う影響がある可能性があるかなと思っている。海水が原子炉容器も含めて混入していると考えられるので、そういった海水が入った部分の影響は確認して頂くことになる。

○フリー上出:
 森山さんに聞くべきかあれですが、本日、細野大臣が記者会見で、3月31日で法案では安全委員会の役割とか、規制庁が移った場合、段取りができないとうことで改めて保安院が引き続き役割、安全委員会も同じような役割を担ってもらうと明確に言った。

○フリー上出:
 それに関して2つ質問する。2006年のこちらでも報告のあったIAEAの基準に沿った見直し、避難の仕方を社会的な困難があるからということで、安全委員会にそこまでやらないように、そう言う問題があったと思うが、

 それについて先日、国会事故調で、前の広瀬院長が大変厳しい質問を受けていて、私が読み取った趣旨から言うと、業者から、いわゆる電力会社からのプレッシャーが大きかったんじゃないか、そういう趣旨の質問に対して最期までそれを認めなかった。

 そういう事も含めて保安院として、これから国民目線で行政をやっていく。続けてやっていくことの決意なり、言いにくだろうが、是内の広瀬さんの事故調のやり取りをどうお感じになったかお聞かせ頂ければと思う。

○森山対策監:
 まあ、保安院が存続する限りにおいては全力を尽くしていくと。現在、その、保安院でも福島第一の安全の維持向上、あるいはストレステスト、耐震問題について取り組んでいるし、シビアアクシデントについても、

 報告書の取りまとめ作業も行なっている状況であり、こういったものも規制庁が出来れば引き継いでいくことになるが、それまでの間は、作業に空白が生じないよう、全力を尽くしていくに尽きると考えている。

 IAEAの防災ガイドラインに関する質問だが、これについては先般、賦課の院長からも説明したが、国際的な動向というものに組織としてきちっと対応していなかったと。迅速に対応がとれていなかったという所が一番大きいのかなぁと考えており、
やはり、あの、いち早くですね。
 国際的な議論に主体的に参画をして、そういった動きを国内により早い段階からですね。フィードバックしていくと。必要な議論は早め早めにやっていくという、そういった対応というものが足りなかったんだろうと評価をしている。以上だ。

○時事松田:
 その関連だが、はからずも新年度を迎えることになってしまったわけだが、月曜日の午前中に保安院として改めて訓示とか、行事をされる予定があるのかどうか?後、出来れば月曜日にやるレクを午前中にやって頂いた方がありがたい件だが。

○森山対策監:
 ああそうですか。特に月曜日は無いですな。特に訓示等の予定はない。年度が変わったからと言ってない。

○時事松田:
 わかった。予定に差し支えなければ11時にやっていただけたら。

○森山対策監:
 ああそうですか。それは、あの、午前中の場合、情報収集に、午前中に、朝、やっているが、あの、どういった情報があるかわからないが、午後のほうが私たちは有りがたいが、もし、要望が多いようでしたら午前中に対応しても構いませんが。

○時事松田:
 わかりました。後ほどまたご相談を。

○毎日河内:
 今の質問の関連で、月曜日には保安院の訓示が内藤事だが、ということは経産省、本省の方でなにかやられるとうことか?

○森山対策監:
 特に聞いていない。今のところ。はい。通常、年度が変わっても、特にそういう事は無いので、継続して業務に取り組んでいくということである。

○毎日河内:
 保安院の配属というのは、部所は基本的に経産省の本省に一度集まって、その後、配置が決まるという話を聞いたが、4月2日移行に改めて何か保安院として配属が決まった人たちに訓示をする、そういう儀式みたいなものはあるのか?

○森山対策監:
 それは特に纏めてそういったことは、今、予定されていない。今の頃は。聞いておりません。

○毎日河内:
 わかりました。ありがとうございます。4月1日移行の保安院としての業務だが、審査会でこれまで耐震なり、津波なりの検討をされてきたと思うが、そういった審査会の業務についてはどういう予定なのか?

○森山対策監:
 それは今検討をしている。これから具体的な対応は検討する。少なくとも事務的には作業を継続するが、専門家の意見をどう聞くかとか、それはこれから検討。今のところ具体的な日程が入っているものはない。

○毎日河内:
 難しいと思うが、審議会を開くために日にちを専門家の人にアポを入れなければいけないと思うが、それはなかなか難しい状況だと思うが、いつごろまでにはっきりさせるというか、

○森山対策監:
 それは当然専門家の意見を聞きながらやるべき作業があるので、それは年度が新しくなった段階で改めて調整することになろうかと思う。

○フリー木野:
 報道ベースでしか見ていないが、昨日、黒木審議官が京都、滋賀に行かれてかなり強い調子で今のままでは再稼働は無理だと。安全対策はされていないということがあった。これを受けて、今後、大飯原発に関しては別の動きをするのか?それとも今のストレステストの結果を持って、他の自治体まで説明に行くのか?

○森山対策監:
 今回先方からの要望があり、黒木がが説明に参ったわけだが、当然、様々なご要望には答えていくことになろうかと思う。その上で今後の対応については、政治レベルでの判断となりますので、どういう形で今後、説明を行うのか、ということも含め、あの、政治レベルでの判断ではないかと思っている。

○フリー木野:
 ★政治レベルというのはわかるが、昨日の両府県知事の言葉を聞くとですね。要するに今のストレステストの内容では、全く内容が不十分ということなので、そう言う考えだと思うが、であるならば、その政治判断以前に不十分な部分を何とかすべきではないかと思うが、その辺は新たな対応というのはないのか?

○森山対策監:
 それはこれまでも実施してきている、あの、福井県に対しては30項目だとか、検討状況を説明してきているので、当然、保安院における様々な検討、審議状況については、ご要望を踏まえながら、その時その時の状況を説明していくことになろうかとは思う。

○フリー木野:
 確認だが、そうすると今のストレステストの結果で周辺自治体に説明に行くと。このままだと、そういう意味では、少なくとも京都と滋賀は納得はされていないと思うが。この点は何かされるのか?

○森山対策監:
 まあ、こういった様々な状況も踏まえ、あの、今後どういうふうに説明していくか、ということも含めて、政治的なレベルでの、政治レベルでの議論、判断があると思っている。保安院としてはそれを踏まえて対応したいと思う。

○朝日こん:
 来年度の審議会等の日程が入るスケジュールについて、もう一度確認だが、あくまで4月、実質2日になるが、2日移行でないとスケジュール的なものは入ってこないということなんでしょうか?

○森山対策監:
 少なくとも今の段階ではまだ、あの、入っておりません。

○朝日こん:
 見通しが難しいとうことだが、今の段階、今日、明日ぐらいで新たに決まってくることもあるという意味でということか?

○森山対策監:
 週末に入るので、当然専門家との調整がありますから、ここ一両日中に何か決まることは考えにくいとは思うが。いずれにしても咲くほど申し上げたとおり、寄生庁が設立されるまではしっかりと業務に必要な作業を進めていく必要があるので、空白が生じないようにしていくと言うことだけ申し上げておきたいと思う。

○朝日こん:
 その中には、勿論ストレステストの、今度上がってくるものの審査も含まれると思うが、これもやり方としては4月以降も以前と同様に進めていくということか?

○森山対策監:
 進め方はですね。よく検討する必要があるが、あの、沢山あの、申請といいますか、報告がなされているので、あの、その、内容をですね。あの、引き続き、ええ、空白が生じないようにですね。作業を進めていくということでございます。

○時事松田:
 今の絡みなんだが、二次ストレステストの結果は、本来、年末に出ているものだったものはずだよな。それをこれまでは早く出してください、という立場だったはずだが、4月以降もやっぱり早く出してくださいと。それで出てきたらまた聴取会やりますという形になるのか、それともここで一つ区切りを設けて、寄生庁が発足するまで、二次評価はちょっとストップするということなのか?

○森山対策監:
 基本的な認識として、二次評価は大事だと認識している。ただし、二次評価に関しては、IAEAからの指摘とか、安全言い階の指摘もある。従って昨日の意見聴取会でも二次評価に向けての論点ということで、議論頂いている。

 したがって二次評価の作業をより加速させていく、そのためにも追加的な対応というものが必要になってくるだろうと思うので、そのために昨日審議いただいたということであり、今後の対応については今、検討中だが、少なくともストレステストの評価、二次評価に向けての取り組み、こういったものは継続して進めていきたいと考えている。

○時事松田:
 出てきたのは引き続き聴取階でやっていくという感じ?

○森山対策監:
 聴取会というか、まだ日程は決まっていないが、二次評価も含めて底は作業が遅れないようにしたいと考えている。

○フリー木野:
 今日のことで。浜岡の原因だが、昨年5月に復水器配管損傷による海水混入が原因と言うことで、内張りに穴がポコポコ開いたというのは、腐蝕か何かか?

○森山対策監:
 そこはあくまで推測というか、本来、こういった事象が起きると、あの、原因究明をきちっとするんですが、今日の指示は、海水による影響ではないかという推定もされるので、海水による影響を施設全体に付いてみて頂くと言うことで、まだ原因が得でいできているわけではない。

 ただ、溶接部なので。今回あくまで溶接部で、ステンレスの内張りそのものではない。溶接金属の部分で穴が開いていると。

○フリー木野:
 穴というのは、なんか、こう、ポコポコとうか、

○森山対策監:
 そうですね。はい。

○フリー木野:
 トレンチの汚染水の流れ込み、一回抜いたら、また水が増えてしまった部分だが、地下水と推定されている。これは濃度が変わってないので、地下水が同じような10E+2Bq/cm3とか10E+3Bq/cm3のものが流れ込んでいるということになると思うが。そんなに地下水が濃い話は聞いていないと思うが。

○森山対策監:
 いえ、あのですね。これは、濃度が下がっている。勿論、今日提出されているのでよく中身を確認するが、東京電力の報告では46ページを見て頂くと、地下水がどれぐらい入ってきただろうかと言うことで、約5分の1ぐらいに計算上なると。

 実際に測ってみたら、やはり5分の1ぐらいでした、という、0.2という数字があるが、そういう数字がある。こういったものが妥当かどうかはこれから確認していくが、少なくとも計測された濃度としては、19ページの表にもあるが、移送前と移送後、移送した後に水位が最上昇して、その時の濃度が移送前より低いというのは言えるかと思うが。底はよくもう一度確認をしたいと思う。

○フリー木野:
 確認だが 19ページの表だが、移送前と後というのは、移送前は1月15日?その後というは、

○森山対策監:
 3月14日ですな。

○フリー木野:
 え?塩分濃度が下がっているが放射性物質の濃度が変わっていないが。

○森山対策監:
 え?えっと1.6E+4 が3.1E+3 で 5分の1ぐらいでしょうか。で、3号機は半分弱ですね。

○フリー木野:
 はーはー。

○森山対策監:
 水の抜き型が違っており、2号機はかなり抜けた後に水が又入ってきたと。それから3号機はそもそもあまり水が抜けないで水が、また、あの、流入してきて水位が上がったという状況の違いはある。この辺りはよくこれから中身を確認したいと思っている。

○フリー木野:
 推定だが、底から上に上がって来ないでいたのはバランスしていたからという事なのか?

○森山対策監:
 底は考えられるし、地下水の水位がどれぐらいあるかにもよると思うが。ちょっと今日はまだ頂いたばかりなので、中身についてはこれから確認していく。

○フリー木野:
 なかが見えていない24箇所、27箇所でしたっけ?これについての今後は?

○森山対策監:
 これについては直ちに難しいというのが今日の報告だと思うので、その辺もそういった対応でいいのかも含めて確認をしていく。

○フリー木野:
 今日の12月末の漏洩の提出期限の延長、これは期限延長の大きな理由というのは分析に時間がかかっているということなのか?

○森山対策監:
 分析に時間がかかるといいますか、分析室ですね。聞いているのは福島第二で分析しており、そこの中が、バックグラウンドレベルが上がっているので、

○フリー木野:
 要するにストロンチウムの分析に時間がかかっているということ?

○森山対策監:
 そうです。暫く分析機関があった、除染作業をしていたそうです。

○フリー木野:
 いや、それはわかるが、何でそこでやっているのかがわからない。なぜ、外に出さないで、要するにこれは12月の話ですよね。それがわからないが。その辺は指示等はされていないのか?

○森山対策監:
 ええ、あの、今んとこ、そういう事はしていない。3月末までのですね。環境影響評価については行うとうことを、驟雨感ほど伸ばしたいということですので。

○フリー木野:
 ★よくわからないが。1年前から同じようなことをやっているような気がするが。要するに福島第二で、当然、東電は自分の所でやるやるとずっと言っているが、外に出せばはあやく出来るものをなぜなかでやって、挙句の果てに、この12月の案件が3月末にあってもまだ延長のまま放置されているのか、ちょっとわからないが。この辺、指示はされないのか?

○森山対策監:
 今のところ、まだそういった指示はしていない。ただ、あの、濃度の濃いものについては、以前、確か原子力研究開発機構に分析を依頼したことはあろうと思う。まあ、これから、こういったことが更に増えていく中で、どういった分析をしていくのかということは課題ではないかと思う。

 中長期ロードマップでも分析センターを作っていくとか、いろんなことがあるので、如何に速やかに分析をするかということは課題ではあろうと考えている。

○フリー木野:
 課題なのはわかるが、東京電力に対して、特に早くするように、こうしたら早く出来るんじゃないかという指示は、これはないのか?

○森山対策監:
 今の今まではそういったものを文書で求めたという事はなかったと思う。

○NHK岡田:
 先程からも質問が出ているが、京都と滋賀に説明に言った時に地元の知事から、ストレステストの話も説明されたが、よく理解出来ないということも言われ、更に福島第一の原因が究明できてないのに、なぜ安全対策がとれるのか理解出来ないとそこまで言われていると思うが。

 やはり、それは技術的知見から得られた30項目というのが今の段階で不足だと指摘されているということの現れだと思うが、先ず、これに対して改めてどう思うのか?今までの会見の中でもいろんな立場の方が、新たな寄生庁に引き継いで、

 それから法的な規制に落としこんでいくんだということを仰っておられるが、こういった形でロスタイムが決まっていて、まだ存続することが分かっていて、やはり、そういった言い方はもう、通用しないと思うが、保安院の存続が決まって、

 今後、これをどういう風に寄生庁として、まだ存続していく以上、やっていかないといけないと思うが、どういうふうに作業を進めようと考えいているか?

○森山対策監:
 あの、先ず、あの、30項目というのは、まさに福島の事故の知見を積み上げていったものであり、保安院としては今後の基準のベースになるものとしてですね。そういう気持ちで作業している。

 で、これは30項目については先日報告書は取りまとめたが、一方でシビアアクシデント全体の体系化は、まだ作業の途中になっている。意見聴取会でも前回は論点ということで、まだ検討している状況なので、こういったことを引き続き検討する必要があるし、

 確か、報告書の案の中にもいくつか、技術的に詰めるべき点があったと思うので、そういったものを継続してですね。作業していくということでなないかと考えている。

○NHK岡田:
 例えば、具体的に4月以降になってもシビアアクシデントの体系化についての作業は進めながら、例えば30項目をどの程度具体化するとか、そういった法の規制に向けた作業を進めてくという考えは無いですか?

○森山対策監:
 これは実際の基準は新しい法律、まあ、改正された法律のもとで、整備されていくという事ですので、同時に寄生庁が出来るという前提なので、そう言ったと事でなされていく物と考えているが、今、申し上げたシビアアクシデントについても、まだ検討の途上、作業はまだ終っていないし、技術的に検討すべき物はあるので、そう言った事は引き続き、あの、出来る限りの事はやって行きたいとは考えている。

○NHK岡田:
 この30項目はやはり、出来るだけ早く速やかに取り入れられなければいけないと思うが、電力会社などを取材すると、どこがどういうふうに具体的にやっていかないといけないのかというところが見えないとかですね。

 実際にアレを一辺に横並びでやるというのは、非常に難しいとかですね。優先順位がどれがどうだが分らないとか、色んな意見を聞くんですね。なのでせっかく30項目纏まったのにそれを深めていく作業というのが、シビアアクシデントという議論の中でなかなか進まないという事になれば、

 また、何時どこで事故が起こるかわからない中で、知見が速やかに課されない危惧があるが、その当たりを保安院が存続する中で、どうやって具体化していくか、というところをもう少し詳らかに教えて頂きたい。

○森山対策監:
 30項目は色んな項目があるが、やはり基準化していくには体系化していく必要があるし、そう言った事の一貫としてもシビアアクシデント全体として、どういう事を求めていくかという事を議論している、検討してるという事である。

 で、そちらがまだ、報告書の取り纏めも、まだ中途になっておりますので、その技術的な検討をですね。引き続き行って行くと言う事ではないかと思う。で、そういった様々な技術的な検討は、引き続き行いながら、当然最終的には、新しい体制で新しい法律の下で基準化がなされるし、そちらにきちっと、あの、材料を提供出来るようにしていきたいと思っている。

○NHK岡田:
 繰り替えしで恐縮だが、例えば、暫定基準でも示して欲しいと行っている地元に対して、安全基準に暫定的に出来る物、勿論緊急安全対策はやっていると思うんですけれど、今回の知見で纏まった中でもこれは出来るから速やかにやってくれとかですね。

 そういった所でのアクションというのが、全く見えてこないが。そこについては、なんか具体的にどう望むというのはないか?

○森山対策監:
 暫定基準については、これまでも黒木からも何度か説明しているが、どういうふうに地元に説明していくか、という事でもございますので、政治的な判断という物があろうかと思う。そういった物も踏まえて対応したいと思う。

○フリー木野:
 今の地元への切見栄について関連で。勿論政治的な判断という話しが以前からあるが、一方で両府県知事は、滋賀も京都もこれが不完全、安全対策が全く持って不完全であるという事をいっている訳で、不完全という認識の中で政治的な判断というのは、

 要するに、今の安全対策が出来ていない中で政治的判断だけが先行するようにも思うが、その辺はどういうふうに考えているのか?保安院としては安全対策が出来ていると思っているのか、それとも不完全という指摘に対して、不完全だと考えているのか、あの指摘は間違っていると考えているのか、その点は如何か?

○森山対策監:
 様々な意見、指摘を踏まえた上で、先程も申し上げたが、どういうふうに今までの作業結果を整理して説明していくかと、いう事はですね。そこも含めた判断ではないかと考えておりますので、あの、様々な意見を踏まえた上での政治的な判断というのがあるんだろうと御思っている。それを踏まえた上で、保安にとして必要な対応を進めていきたいと思っている。

○フリー木野:
 ★★様々な意見を踏まえると不完全だという指摘に対しては、これから完全にしていく追加の作業が生じると思うが。

○森山対策監:
 ですから、様々なご意見をですね。まあ、最終的には地元の理解と、国民の理解という事が、前提となった上でのこのストレステスト言う枠組みがあるので、様々なご意見を踏まえた上での、これは今後の説明の仕方、

 これまでの作業の整理の仕方も含め手だと思うが、政治的な判断という物を踏まえて対応したいと考えている。

○東京新聞 大村:
 ★★地元とは一体どこまでが地元と考えているのがいまいち分らないが。京都と滋賀というのは地元に入るのか?何キロ圏内とか決まっていたっけ?

○森山対策監:
 そう言った機械的な決まりがある訳ではないと考えている。様々な議論を踏まえた上での判断になるんではないかと思っている。

○東京新聞 大村:
 例えば距離、機械的ではないとなると、福井県の隣接する石川県とか他のほうもありだし、もう少し言うと愛知県も名古屋市長が福井でもし事故があれば名古屋も危ないという事で心配しているということもあったりするので、そうすると、そう言うところまで説明に?

 どの辺まで地元と捉えているのか、ある程度の内容を示さないと、地元が際限なく広がるのかなと思ったりするが。

○森山対策監:
 あの、まさにそういった所は総合的な判断というのは、政治レベルであろうかと思う。保安院としては、当然、様々な要望があれば、あの、十分調整さて頂いた上だが、説明はしていきたいと考えている。

○東京新聞 大村:
 地元というのは、あくまで政治レベルでどこまでが地元と判断すると、そういう事ですね?

○森山対策監:
 そこも含めて政治的な判断があるんではないかと考えている。

○東京新聞 大村:
 ありがとうございました。

○森山対策監:
 他にありますでしょうか。なければこれで終らせて頂く。来週については、また後ほど。出来れば今日中にお知らせ出来るようにさせて頂こうと思う。宜しくお願いする。どうもありがとうございました。

【文字起こし:@jaikomanさん】

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