安倍首相がTPP交渉参加を表明をすると言われている3月15日午前11時、約200名ほどの市民が集まり、衆議院議員会館前で座り込み行動を行った。呼びかけ人の一人であるPARCの内田聖子さんは、先日、シンガポールで開かれたTPP交渉会合に参加。見聞した内容を報告スピーチ。
「日本はこれまでの交渉内容を確認することはできず、確定した項目について、いかなる修正や文言の変更も認められなければ、新たな提案もできない」。会合の中で、米国貿易担当官が発言した内容だ。さらに、日本が参加できるのは、2013年9月の会合のみ。「翌月10月には、TPP交渉国の首脳が集まり、交渉完了のサインをするだろうと言われている」、内田さんはこう報告した。
- 日時 2013年3月15日(木)11:00~
- 場所 衆議院議員会館前(東京都千代田区)
- 主催 STOP TPP!! 官邸前アクション(詳細)
9月の交渉会合はほぼ「最終段階」であり、日本がこの時点で参加をしても、内容に影響を与える可能性は低い。抗議行動に集まった市民らは、TPP反対を掲げた自民党政権の公約違反を激しく批判。交渉参加表明した後も、諦めず反対運動を続ける姿勢を見せた。
散会後、13時からは、隣の衆議院第一議員会館前で、主催団体「TPPを考える国民会議」がバトンタッチし、座り込み抗議を開始。メンバーである、前衆議院議員の山田正彦氏を始め、すとう信彦氏など、TPP反対運動の中心的役割を担ってきた面々が集まり、挨拶。TPP交渉参加表明断固反対を訴えた。