TPPの先行モデルと言われる米韓FTAが、2012年3月15日に発効した。5年以内に95%の関税が撤廃される他、一度規制を緩和すると元に戻せない「ラチェット条項」や、米国企業が韓国国内で期待した利益が得られなかった場合、国際機関に韓国政府を提訴できる「NVC条項」など、韓国側にとって不利な、いわゆる「毒素条項」を多く含んでいると言われる。
米韓FTAの発効に反対し、国営のKBSテレビをはじめ、MBCテレビ、SBSテレビ、CBSテレビ、EBSテレビなど、韓国国内の主要テレビ局は、2012年3月17日から無期限のストライキに突入した。岩上安身は現地ソウルに飛び、この問題に詳しい弁護士のソン・キホ氏にインタビュー。韓国の現状と、日本のTPP交渉の実態について話を聞いた。