2024年3月11日(月)午後1時30分より、京都府京都市の京都弁護士会館ホールにおいて、アカデミックジャーナリストである「浅野健一教授・解雇10年記念シンポ~パワハラが蔓延の大学と報道・司法の現在を考える」が開催された。
登壇したのは、浅野氏ご本人、井戸謙一 弁護士、ジャーナリストの田中圭太郎氏ほかである。
浅野氏は、2014年、同志社大学大学院で定年延長が拒否され、解雇されたのは不当として、教授としての地位確認などを求めて裁判を起こしている。
一審京都地裁判決では主張を退けられたが、続く控訴審では、大学院の委員会が定年延長を許可しないと結論付けた際の判断材料とされた浅野氏の研究業績が捏造されたものだった、との疑惑が新たに浮上した。
その研究業績に対する評価には、「研究論文の基本的作法が守られていない」「理論矛盾、私的体験の一般化」「大学院教授として品位にかける表現」など、誹謗中傷以外の何ものでもない内容が羅列されている。
今回のシンポジウムは、その浅野氏に対する不当な評価を払拭し再評価を促す観点で、パワハラが蔓延している大学の実情、本来真実を伝えるべき報道と判断すべき司法の現在を考えるものである。
- 浅野健一氏の定年延長に不正 過小評価するための捏造か(2017.7.27、人民新聞.com)同志社大学の不当解雇問題