2023年5月29日(月)午後3時より、大阪府大阪市の大阪大学 箕面キャンパスにおいて、ジャーナリスト 野嶋剛氏による講演会「香港、台湾、そして中国から見る東アジアの21世紀」(主催:大阪大学台湾研究講座)が行われた。
野嶋氏は、21世紀はアジアの世紀と言われるが、朝日新聞の中国企画で断続的に取材している中、2000年代に入って当初は期待半分・不安半分だったものの、四半世紀が経過した今では、次第に期待が萎んで不安部分が大きくなっている感があるため、今こそ中国とどう向き合うかが求められていると語った。
また、今回の講演のテーマとしては、
1.私たちが現在置かれている環境(香港・中国・台湾)について
2.我々に求められた台湾に関する認識のアップデート
3.これからの台湾情勢と日本がどう向き合っていくか
の3つを挙げ、自分が活動してきたのは両岸三地(※)だったが、最近、中国・香港から台湾に国際メディアや研究者、言論人が避難してきて知的コミュニティが台湾に移ってきており、コミュニケーションを取るフィールドが小さくなってきていると語った。
※:両岸三地(台湾海峡を挟んだ三つの地域である中国大陸、香港、台湾)