「大阪都構想は劇場型政治・カジノ予定地の夢洲は雨が降っただけで簡単に液状化する。でも大阪行政の潮目は変わってきている」~6.10 維新の会の虚像と実像 ―講演:幸田 泉氏(ジャーナリスト、作家) 2022.6.10

記事公開日:2022.6.11取材地: 動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

 2022年6月10日(金)6時30分より、大阪府豊中市の「豊中市立生活情報センターくらしかん」において、ジャーナリスト、作家である幸田泉氏講演「維新の会の虚像と実像」が開催された。

 幸田泉氏は、カジノ事業の実態を中心に、維新の何がいい(と思われてきた)のか/何で多くの人々が惹かれるのか/どうやって維新政治と対峙していくベきかについて語った。

 その内容としては、

・維新のキーワードの1つに「大阪の成長を止めるな」があるが、言い出したのは橋下徹氏であり、「既成政党は既得権益にしがみ付いている存在」「改革をしたくない者は税金を貪り食うシロアリ」と断じ、反発している人々を敵として、敵と戦うかのような演出により自分らを正当化したきた。

・その橋下氏に言動が似ている人は小泉純一郎元総理であり、その言葉である「自民党をぶっ壊す」「批判する者は抵抗勢力」「構造改革なくして景気回復なし」「改革なくして成長なし」は、維新の掲げるスローガンとそっくりであり、特に「改革なくして成長なし」には、その前に「身を切る改革」をくっつけただけ。

・大阪都構想は劇場型政治であり、制度設計ができていないなどと指摘する者は改革を邪魔する敵として攻撃してきた。

・カジノ予定地となっている夢洲は、雨が降っただけで簡単に液状化する。その液状化対策に790億円もの税金が投入されることが決定し、事業者との間で結ばれた基本協定では、先方の希望どおりにいくらでも税金を投入することができるようになっている。

ことなどを挙げ、実際には整地だけでも多額の税金が投入されることが明らかになった今が、大阪行政の潮目を変えるべき時であると危機感を共有した。

 詳細は、全編動画を御覧いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2022年6月10日(金)18:30~20:30  
  • 場所 豊中市立生活情報センターくらしかん(大阪府豊中市)
  • 詳細/告知
  • 主催 安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合・豊中

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です