2022年10月22日(金)14時より、東京都小金井市武蔵小金井駅周辺にて、立憲民主党 菅直人候補(東京18区)の街頭演説が行われた。応援弁士として元文部科学事務次官の前川喜平氏が駆けつけた。
前川氏は、以下のように熱弁を奮った。
「なぜ私が菅さんの応援に来ているかというと、自公政権が腐っていると思っているから、今回の選挙が政権交代を行なう選挙だと思っているからです。
森友学園問題、加計学園問題、サクラを観る会、みなそうだったんです。権力を握っている政治家が自分たちと自分たちの友だちのためにだけ、その権力を使う。こういうことがあまりにも横行し過ぎている。霞が関の役人たちも、権力の私物化にとことん付き合わされている。それをやらなければ飛ばされてしまう。権力の私物化に加担すれば出世させてもらえる。そういう政治になってしまっているわけです。
今の霞が関はみなやる気を失っています。こんな政権の下では正義は実現できない。国民のための政治ができない。だから、どんどん、若い人を中心に辞めて行っているんですね。このままじゃ本当に日本が沈没します。金権腐敗、憲法をないがしろにして立憲主義を破壊する。こういう政権はもうこれ以上続けさせてはならない、そう思って私はここに来ているわけです」
前川氏は、今回の選挙が政権選択選挙であると強く訴えた。
「安倍・菅を継承する岸田総理でいいのか、枝野総理にするのかの選択です。
そしてその分かれ目はこの東京18区にある。菅さんにするのか、長島昭久さんにするのか。菅さんに対抗する長島昭久さん、あの方は菅さんの部下だった人ですよ。民主党政権時代に防衛大臣政務官だった人で今は自民党に鞍替えしてる」
前川氏は、長島氏が自らを「安全保障の専門家」とアピールする点について疑問を呈した。
「長島さんは安全保障の専門家だというが、市民の安全を保障するのはミサイルですか、空母ですか、アメリカ軍と一緒に戦争することですか。
違うでしょう。長島さんや自民党が言っているような軍事力の増強が平和への道だなんてありえない。それらを変えるチャンスがやってきた。その選択をこの東京18区でぜひ全うしていただきたい」
そもそも、自民党が考える安全保障政策が、米国の求めるがままに、日本列島をミサイル要塞にするものである。台湾有事でも北朝鮮問題でも、米中の間で有事が発生すれば、即座に日本列島に北朝鮮、中国のミサイルが飛んでくるような仕組みを構築することにほかならない。
自民党政調会長の高市早苗氏は「電磁パルスで敵基地を無力化する」、「米軍ミサイルの日本への配備は絶対必要」などと述べている。自ら対米従属を進める自民党に安全保障政策を任せられないのは明らかである。
それを受けて菅直人氏は以下のように述べた。
「私も前川さんと基本的に同じ考えです。そして、文部省のトップで働いてらした方がここまではっきり言い切る、その勇気にあらためて感謝を申し上げたい」
「安倍政権以降大きくなってきた忖度政治は、簡単に言えば依怙贔屓の政治。贔屓にされた者にはいいかもしれないが、それ以外には大きなマイナスになる。その状態を打ち破るのが野党共闘による政権交代であり、それを選択しうる権力が有権者の皆さんの手にあるのが、現在の衆院選である」
立憲 菅 直人 35.9%
自民 長島 昭久 31.7% C+
すでにIWJ号外でお伝えしているが、10月10日の調査では菅氏がやや長島氏をリードしている。
初めて日本の原発を止め、原発村を中心とする勢力から総攻撃を受けた元総理を追い落とせば、単なる1議席をうしなったという以上に、野党や野党支持者に精神的なダメージを与えることができる。
自民党が送り込んだ強力な刺客、長島氏が菅氏を追い落とすのか。注目の選挙区である。
街頭演説の詳細は、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。