2020年11月に投開票が行われた米国の大統領選で、一貫して「敗北」を認めてこなかったドナルド・トランプ大統領に、新しい動きがみられた。
2024年に行われる米大統領選への出馬の意向を示す発言をしたというのだ。トランプ氏が2024年に再出馬するという噂は囁かれていたものの、公の場でトランプ氏がその可能性にふれたのはこれが初めてとなる。
▲ドナルド・トランプ大統領(Wikipediaより)
しかも、バイデン次期大統領の就任式にあわせて選挙活動を開始するというのだから驚きである。「不正選挙」騒動も冷めやらぬまま、2024年の大統領選の出馬を匂わせる発言をする。トランプ氏には、どのような狙いがあるのだろうか。
「不正選挙」騒ぎが未決着のまま次回大統領選へ舵切り!?
波乱の米大統領選からひと月ほど経過した。各州の得票数集計の結果、勝利が確定したバイデン陣営は、政権移行へ向けて着々と準備を進めている。各国のメディアも、視線は早くもバイデン新政権の政策や今後の見通しに向けられているように思われる。
一方、トランプ現大統領は、バイデン候補の勝利は民主党陣営が大掛かりな「いかさま(fraud)」を働いた結果であると主張し続けてきた。具体的には、ドミニオン・ヴォーティング・システムズが提供している電子投票機が、トランプ票を何百万票も不正に削除した、というものだ。
そのトランプ氏が12月1日、2024年の大統領選への出馬を示唆する発言を公然と行っていたことが海外メディアで報じられている。