2020年8月20日、東京都港区で、ジャーナリストの伊藤詩織氏が、インターネット上の誹謗中傷に対して、名誉棄損の民事訴訟を東京地方裁判所に提訴したことを受けて、訴訟代理人の弁護士らが記者会見を開いた。伊藤氏本人は記者会見を欠席した。
被告は、自由民主党衆議院議員の杉田水脈氏と、株式会社Daisy代表取締役で東京大学大学院の特任教授であった大澤昇平氏である。
杉田水脈氏に対する訴訟を担当した、弁護士の佃克彦氏は「大澤昇平氏に対しては名誉棄損だが、杉田水脈氏に対しては、他の人が(ツイッターで投稿した)伊藤さんを中傷するツイートに、(杉田氏が)繰り返し『いいね』を押したことで名誉感情を傷つけた名誉感情侵害にあたる」と述べた。
佃弁護士は、人の「評判を落とす行為が名誉棄損」であり、「名誉感情侵害とは自分が自分自身に持っているプライド、自尊心が傷つけられたという事」だと解説した。
3月10日 渡会