2020年3月9日(月)14時より、東京都千代田区衆議院第二議員会館前にて、都教委包囲首都圏ネットワークの呼びかけで、「コロナ対策に名を借りた『緊急事態』反対!緊急行動」(1日目)が行われた。
冒頭、都教委包囲首都圏ネットワークの伏見忠氏は、怒りをあらわに、次のように訴えた。
「私たちは、新型コロナウイルスの拡散を望んでいるわけでも、あるいは、たいしたものではないと軽視しているわけでもない。国家による人権制限や強制ではなく、私たち市民による自主的な行動で、感染拡大を制御しながら、集会や政治活動の自由を守ることが出来ると考えている。
今、新たに法改正をしようとしている。今まで解釈でいろんなことを勝手に変えているが、今回の法改正にはやたら前のめりである。これはどういうことなのか? 当然考えられるのは、今回の『緊急事態宣言』なるものを利用して、憲法の緊急事態条項を導入する布石としたいから、今、慌てて、法改正を叫んでいる。私たちは、このようなことを絶対に許すことはできない」
伏見氏に続いて多くの人々がマイクをとり、既存の「新型インフルエンザ対策特別措置法」の改正に対する危機感を表明した。
緊急行動の後半に、伏見氏が「この法律そのものを絶対に通させない。それを野党に訴えかけていく」と発言。これを受けて、横浜でカジノ反対の街宣を終え、この緊急行動に参加していた社民党横浜市連合代表副代表・森ひでお氏が、次のように政府の対応の杜撰さを激しく批判した。
「社民党は、もちろん、緊急事態条項を含む、憲法改悪に反対している。今回の『緊急事態宣言』はこの憲法改悪に通底している。
国民、市民の権利を抑圧し、国家が市民社会に介入しようとしている。『緊急事態宣言』を絶対に許してはいけない。ダイアモンド・プリンセス号の対応を含め、私は、政府の初動対策は大失敗だったと考える。それをまさに覆い隠そうとしているのが、『緊急事態宣言』なのだと思う。政府は、ちゃんと検査をし、感染者を確定し、対策をする。これは当たり前のこと。なんでこんなこともできないで、やろうとする能力はあるのに、やらないで、なんで『緊急事態宣言』なのか?」
最後は、伏見氏の音頭による「命と人権を奪う安倍政権は今すぐ退陣しろ!」という参加者全員によるシュプレヒコールで緊急行動の一日目は終了した。その熱いメッセージが、議員会館の中の議員たちに届いたことを祈るばかりである。