都教委包囲首都圏ネットワーク・伏見忠氏「『新型コロナ』を軽視してはいない。国家の強制でなく市民の自主行動で感染拡大を制御し政治活動の自由を守る」~3.9コロナ対策に名を借りた「緊急事態」反対!緊急行動(1日目) 2020.3.9

記事公開日:2020.8.14取材地: テキスト動画
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(取材・文:浜本信貴)

 2020年3月9日(月)14時より、東京都千代田区衆議院第二議員会館前にて、都教委包囲首都圏ネットワークの呼びかけで、「コロナ対策に名を借りた『緊急事態』反対!緊急行動」(1日目)が行われた。

 冒頭、都教委包囲首都圏ネットワークの伏見忠氏は、怒りをあらわに、次のように訴えた。

 「私たちは、新型コロナウイルスの拡散を望んでいるわけでも、あるいは、たいしたものではないと軽視しているわけでもない。国家による人権制限や強制ではなく、私たち市民による自主的な行動で、感染拡大を制御しながら、集会や政治活動の自由を守ることが出来ると考えている。

 今、新たに法改正をしようとしている。今まで解釈でいろんなことを勝手に変えているが、今回の法改正にはやたら前のめりである。これはどういうことなのか? 当然考えられるのは、今回の『緊急事態宣言』なるものを利用して、憲法の緊急事態条項を導入する布石としたいから、今、慌てて、法改正を叫んでいる。私たちは、このようなことを絶対に許すことはできない」

 伏見氏に続いて多くの人々がマイクをとり、既存の「新型インフルエンザ対策特別措置法」の改正に対する危機感を表明した。

 緊急行動の後半に、伏見氏が「この法律そのものを絶対に通させない。それを野党に訴えかけていく」と発言。これを受けて、横浜でカジノ反対の街宣を終え、この緊急行動に参加していた社民党横浜市連合代表副代表・森ひでお氏が、次のように政府の対応の杜撰さを激しく批判した。

 「社民党は、もちろん、緊急事態条項を含む、憲法改悪に反対している。今回の『緊急事態宣言』はこの憲法改悪に通底している。

 国民、市民の権利を抑圧し、国家が市民社会に介入しようとしている。『緊急事態宣言』を絶対に許してはいけない。ダイアモンド・プリンセス号の対応を含め、私は、政府の初動対策は大失敗だったと考える。それをまさに覆い隠そうとしているのが、『緊急事態宣言』なのだと思う。政府は、ちゃんと検査をし、感染者を確定し、対策をする。これは当たり前のこと。なんでこんなこともできないで、やろうとする能力はあるのに、やらないで、なんで『緊急事態宣言』なのか?」

 最後は、伏見氏の音頭による「命と人権を奪う安倍政権は今すぐ退陣しろ!」という参加者全員によるシュプレヒコールで緊急行動の一日目は終了した。その熱いメッセージが、議員会館の中の議員たちに届いたことを祈るばかりである。

■全編動画

  • 日時 2020年3月9日(月)14:00~17:00
  • 場所 衆議院第二議員会館前(東京都千代田区)
  • 詳細 都教委包囲・首都圏ネット 告知
  • 呼びかけ 都教委包囲首都圏ネットワーク

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