2020年1月16日、午後4時より秋本司・元IR担当副大臣の逮捕やカジノに関する問題について、野党合同ヒアリング行われた。
冒頭、立憲民主党・大串博志衆議院議員があいさつし、2020年1月14日に行われた、横浜市内の視察や横浜港運協会・水上裕之常務理事らからヒアリングを行ったときの話をふまえ、「山下ふ頭は再開発の重要な場所になり、カジノなどなくても再開発ができるという話を横浜港運協会・水上常務理事らから聞いてまいりました」「なぜ、無理矢理にカジノに進むのか私達も国会の中で追及していかなくてはならないし、秋元司元担当副大臣が再逮捕され、かつ被疑事実が増えている。このような問題の事実確認をさせていただきたいと思います。さらにはカジノ管理委員会の法案審議のときは決めたりなかったものがたくさんあります。そういうものを含めて審議をしていきたいと思います」と決意を述べた。
元自民党衆院議員・秋元司前環境副大臣の事件の進展について、法務省刑事局・大塚雄毅参事官に確認を行い、大塚参事官が秋元氏他四名を起訴と再逮捕したと述べた。
その後、無所属の階猛衆議院議員が法務省に「外為法違反で現金1500万円が中国から違法に持ち込まれているが、それが贈賄にいくら使われたのか、今までの公訴事実、被疑事実を見る限り300万円しか使われてないのですが、残りの金銭がどこにいったか把握しているのか」と質問したが、法務省は「差し控える」と答えるにとどめた。
この質問を皮切りに階議員は、内閣府・カジノ管理委員会事務局 高田英樹総務課長に「違法に持ち込まれたお金の行方がわからなかったり、今回の起訴事実の中にある加森観光の会長が捕まった(※1)こともあり、お金の流れなどを一回洗いざらい、国内外含めて調査すべきだ」と強く批判した。
※1)加森観光の会長が捕まった:
IR汚職をめぐり、東京地検は1月14日、北海道のルスツリゾートなどを所有する加森観光の加森公人会長を贈賄罪で在宅起訴した。
参照:IR汚職で会長在宅起訴 加森観光「重く受け止める」(日本経済新聞、2020年1月14日)
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- 横浜港運協会会長・藤木幸夫氏「(IR誘致の)大義があるのかといえば、ないでしょう?一人ひとり自分自身のことをよく考えたら、賛成も反対もない。ダメなものはダメなんだよ」~1.6 横浜港運協会2020年新年賀詞交換会 2020.1.6