2012年12月9日(日)14時から、岡山市北区の岡山県総合福祉会館で、さよなら原発1000万人アクション in 岡山実行委員会 第2回総会 記念講演・座談会「脱原発社会のためのエネルギーシフト、そしてライフスタイルシフト」が行われた。政策的な自然エネルギーへの転換により、原発のない社会を目指すと同時に、身近なところからできる自然エネルギーへの取り組みについて話し合いが行われた。
(IWJテキストスタッフ・荒瀬/奥松)
2012年12月9日(日)14時から、岡山市北区の岡山県総合福祉会館で、さよなら原発1000万人アクション in 岡山実行委員会 第2回総会 記念講演・座談会「脱原発社会のためのエネルギーシフト、そしてライフスタイルシフト」が行われた。政策的な自然エネルギーへの転換により、原発のない社会を目指すと同時に、身近なところからできる自然エネルギーへの取り組みについて話し合いが行われた。
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松原弘直氏は「オイルショックがあったことで、石油や石炭や天然ガスといった有限な化石燃料に頼る危険性から原子力エネルギーが始まったが、スリーマイルやチェルノブイリ、そして福島の原発事故が起こり、原子力には限界が来ている」と述べ、「再生可能エネルギーは、日本ではずっとエネルギー全体の10%程度で推移しており、増加してこなかったが、ここ2、3年で少しずつ増え始めている。原発の再稼働は、コストの面を考えても難しいことがわかっている。自然エネルギーは導入コストが必要だが、将来的には価格も下がる。今がクロスポイントになるだろう」と語った。また、スマートグリッドやスーパーグリッドなどの構築により、使う側の変化も重要だとし、地域の電力を融通しあうシステムが生まれる必要性も強調した。
故郷である福島県での原発事故で、いわき市から岡山県に避難した大見幸子氏は、「事故によって多くのものを失ってしまった。子供の頃から福島の小学校で、『原発はすばらしい』『福島の原発が東京を支えている』と教えられてきたのは、なんだったのか、と思った」と語った。
井筒耕平氏は「日本の国土は7割が森林なのに、林業に従事する人は4万7千人程度しかいない。田舎は森林など資源の宝庫だ。財源を公的資金に頼って依存する地域社会から、若者の雇用を作り、持続可能な地域社会にするために、林業にもっと力を入れるべきだ。若い人や、素人と言われる人の新しい発想こそが強みになるはずだ」と話した。
大塚尚幹氏は、自身が福島県で行っていた自給自足の経験を元に、「自分の力でエネルギーを作り、自立した生活をすることは可能である」と語った。