【検証とこれから・9.30沖縄県知事選】No.1.沖縄県知事選で玉城デニー氏が翁長雄志前知事の得票数をも抜き、佐喜真淳候補に8万票の差をつけて圧勝! IWJが元沖縄タイムス屋良朝博氏、翁長雄治那覇市議、平良さとこ那覇市議に勝因を取材! 2018.10.1

記事公開日:2018.10.1 テキスト
このエントリーをはてなブックマークに追加

(取材・文:城石裕幸)

 2018年9月30日午後8時2分。沖縄県知事選の開票が始まるとすぐに、沖縄タイムス、琉球朝日放送、朝日新聞の合同取材班による県内83か所の出口調査を元に、テレビ朝日が「玉城デニー氏が当選 翁長知事後継の沖縄県知事選」との第一報を打った。

 沖縄県知事選には4人が立候補を届け出ていたが、自民、公明、維新、希望が推薦する前宜野湾市長の佐喜真淳氏と、県政与党であるオール沖縄が推す前衆議院議員の玉城デニー氏による事実上の一騎打ちだった。選挙戦は最後まで佐喜真氏と玉城氏のどちらが勝ってもおかしくない大接戦となっており、29日に沖縄本島全域を暴風域に巻き込んだ台風24号の影響もあって、地元メディアも大勢が判明するのは深夜になるだろうと予測していた。

 それだけに、開票直後のテレビ朝日の第一報には、誰しも驚きが大きかったのではないか。

▲玉城デニー氏(2018年9月7日、IWJ撮影)

 結果的には玉城氏が39万6632票で得票率55.1%、佐喜真淳氏が31万6458票で得票率43.9%、8万票の差をつけての「圧勝」だった。しかも今回の玉城氏の得票数は、過去の沖縄県知事選での最大得票数になっている。4年前、2014年12月の知事選での翁長氏の得票数、36万820票を抜いたのである。投票率は63.24%と、4年前の前回県知事選よりは0.89ポイント低いが、29日の台風24号により県内各地に大きな被害が出たことを考えると、沖縄県民の県知事選に対する関心の高さがうかがえるのではないだろうか。

 前出の沖縄タイムス、琉球朝日放送、朝日新聞の出口調査では、無党派層の7割、公明党支持層の3割弱が玉城デニー氏に投票したと答えている。

 しかし年齢別では10代から20代で佐喜真氏が玉城氏を上回っているとの結果も出ている。

 この結果についてジャーナリストで元沖縄タイムス論説委員の屋良朝博氏はIWJの取材に答え、「正直、厳しいと思っていました。細かい分析はしていないが、無党派層の7割を取れたのが全てじゃないかな。無党派層というのは、沖縄の中で最も大きな集団なので、そこの7割を固めたというのは結果的に強かった」と分析している。

▲屋良朝博氏(2018年9月5日、IWJ撮影)

 そして、若者が佐喜真氏に投票したことについては、「若い人にとっては争点、関心事が基地になかったということ。若い人ほど基地について、よく知らない。基地についての知識も見識も何もない。彼らにとって基地は生まれた時からそこにある、海や山と同じなんです。

 でもそれは、彼らが基地を押し付けられたことを直に体験したわけでもなく、どこかで学ぶ機会があったわけでもないので、仕方ないと思う。基地がどういうふうにできて、本土から海兵隊が来たことが沖縄の基地の原点なんだよと教えてあげると、意識を持つわけですね。アメリカの大学のデータでは、沖縄では高学歴の人ほど基地に否定的な意見を持つそうです」と、若者へ沖縄の歴史を伝えることの重要さを語った。

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページよりご覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です