最大の争点は辺野古の埋立撤回の是非 ここは避けて通れない! ~岩上安身による自由党・衆議院議員 玉城デニー氏インタビュー 2018.9.7

記事公開日:2018.9.9取材地: テキスト動画独自
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(IWJ編集部)

特集 2018年沖縄県知事選
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 2018年8月8日に急逝した翁長雄志沖縄県知事の後継候補者として、翁長氏自身が指名した音声テープの存在により、自由党幹事長の玉城デニー衆議院議員と金秀グループの呉屋守将(ごや・もりまさ)会長が、県政与党(オール沖縄)の調整会議によって全会一致で8月19日に承認された。

 呉屋氏がこれを固辞したため、沖縄県知事選のオール沖縄の候補者は玉城氏で一本化された。

 自民党沖縄県連は佐喜真淳(さきまあつし)宜野湾市長を、当初11月におこなわれる予定だった任期満了に伴う沖縄県知事選に擁立することを2018年6月5日時点で決定していた。翁長知事の死去に伴い、9月13日告示、9月30日投開票と前倒しになった沖縄県知事選だが、佐喜真氏は8月14日に宜野湾市長の辞表を提出した上で立候補を表明し、公明党とも政策協定を結んだ。

 日本維新の会、希望の党も佐喜真氏の推薦を決めたため、沖縄県知事選は
実質的に自民・公明・維新・希望対オール沖縄の一騎打ちとなった。

▲玉城デニー氏(2018年9月7日、那覇市でIWJ撮影)

 こうした動きを受け、岩上安身は沖縄へ向かい、9月7日、玉城デニー氏にインタビューをおこなった。

 以下に実況ツイートを編集して掲載する。

■ハイライト

  • タイトル 最大の争点は辺野古の埋立撤回の是非 ここは避けて通れない! ~岩上安身による自由党・衆議院議員 玉城デニー氏インタビュー
  • 日時 2018年9月7日(金)17:15〜18:15
  • 場所 玉城デニー選対事務所(沖縄県那覇市)

岩上「やっとお会いする事ができました。デニーさんよろしくお願いします。沖縄県知事候補予定者で衆議院議員もそのままですよね。最近、ツイッターで若い頃のロックバンドのボーカルの写真が出回ってますよね。これがえらくかっこいい。

 この沖縄県選出野党国会議員で結成する『うりずんの会』って何ですか?」

玉城氏「野党系の国会議員で結成している会で、党派を超えて、沖縄に関する重要案件について政府や省庁に申し入れをおこなったり、住民の方々からの要請を仲立ちする。『うりずん』というのは、沖縄の梅雨の前にパラパラと雨が降る時期のことで、大地が潤うという意味です」

岩上「翁長夫人に秘話を話していただいて、『(翁長雄志知事は)私との間では後継を話していました』と。『後継指名は皆の中から上がって来るのを待たなきゃいけないが、玉城さんに期待していると語っていた』と。どう思われますか?」

玉城氏「私の名前がテープの中で語られていたことには、『どうして自分が?』という、驚きの方が大きかった。いろんな方から『前からデニーさんの名前が出ていた』と言われて、身にあまる光栄だと思った。県知事選に向け全会一致で決まった時点で、背中を向けることはできないと思いました。重く受け止めて、支援者の方々、小沢代表、各党の代表にきちんと確認できた。みんなに押し上げられて出ることが、翁長知事のバトンを受け取ることの資格だと思いました」

岩上「翁長さんが辺野古承認撤回を決めたという事、県がそれを貫かれたという事、どのようにお考えですか?」

玉城氏「行政処分として、極めて真っ当な行為だと思います。公有水面埋め立て法の中に規定があるにもかかわらず、国は県と協議をせず一方的に工事を進めたことなど、法律に書かれたことに対して国の責務を果たしてない。ということは当然、『こんなのできるわけがない、撤回だ』というのは極めて法的に当然の措置だと思います」

岩上「それに対して、『国と対決してどうするんだと、県にとって不利だ』と、いう向きもある」

玉城氏「地方自治の首長の一番大事な責務は、その地域に住む住民の生活や将来を守ること。それを抜きにして『国や米軍と仲良くやる』と言ってもその地域の住民の不安や不幸は絶対に解消できないと思う」

岩上「(前回の県知事選で)翁長さんにインタビューした際、『基地があれば標的になる。沖縄はミサイル2発でなくなるんだ』と言った。これが翁長さんの言う『アイデンティティー』だと思うんですけど、デニーさんはどうお考えですか?」

▲「万が一戦争になった時、2発のミサイルを沖縄に落とせば、県民はみな亡くなる」岩上安身による翁長雄志氏インタビュー 2014.10.16

玉城氏「翁長知事は幼少の頃から保守の側にいらっしゃって、『沖縄が保守・革新に分けられて、県民がいがみ合って、それを高見で笑ってる奴がいるんじゃないか。これでいいのか』と思ってたと思う。保守の政治家として、どうも日本の保守の政治と沖縄の保守の政治が違うような感覚を持っていたんじゃないか。

 本当は保守の政治家であれば、東京であれ北海道であれ山口であれ沖縄であれ、その理念は共通のはず。山口で認められないものは沖縄でも認められない。ところが沖縄で、その理念を保守の側が言わない。革新がどんなに言ってもイデオロギーなので受け入れられない。保守の側が言わなければ実現できないと思っていたはず。

 だから仲井真さんの2期目の選挙のとき、選対本部長として『普天間は県外』との公約を掲げさせた。沖縄県民を2分させる新しい基地を絶対に作らせちゃいけないという気持ちがあったと思う。

 『2発のミサイルで沖縄は住めなくなってしまう。その標的になっていいのか。新たな基地を作るということは、新たな標的を沖縄に作ることだ』という思いが、その言葉に込められていたと思う」

岩上「佐喜真候補は辺野古の『へ』の字も言わないことを作戦にしている。普天間の返還だけは大きな声で言う」

▲IWJ代表岩上安身のインタビューに応じる玉城デニー氏(2018年9月7日、那覇市でIWJ撮影)

玉城氏「私たちは建白書の実現の中にオスプレイの配備撤回、普天間基地の閉鎖・返還、辺野古の新基地建設反対をきちんと言っている。普天間返還は佐喜真さんだけが言っていることじゃない。ところが戦争で土地を取り上げた側が、『普天間基地を返してほしいんだったら別のもの造れ』って、盗人猛々しい。

 佐喜真さんが普天間のことだけを言うのは、宜野湾市長という立場だったら、最優先だったと思う。でも、県知事は県全体の事ですから。辺野古に持って行って、じゃあ辺野古は安全なのか?証明できるの?

 その作戦で県民を惑わせて命の危険にさらすという事の覚悟はあるんだね?県民が事故で大変な事になっても知らないって言えるの?住民の生命財産を守る事に徹するべきでしょう」

岩上「現時点で勝算の可能性はどんな風にお考えですか?厳しい戦いになるかもしれない。公明は数千人、婦人部も足してやって来ると。電話作戦をやってる。必死になってやって来てる」

玉城氏「非常に厳しい選挙である事は間違いないと思っています」

岩上「子どもの貧困問題について、なくさなきゃいけないという思いは両者持ってると思うけれど、やり方が違うかもしれません」

玉城氏「今の段階で政策が煮詰まってないので細かい話はできませんが。

 当然、壮年や成熟した皆さんの生活や年金もしっかりやらなければいけないですが、子どもの貧困問題は家庭全体の収入の問題につながると思う。99%が中小零細企業の沖縄県内で、中小零細企業の方々の給料をきちんとお支払いする、あるいは給料をベースアップできる体力をどうつけていくのか、というのが、行政の大きな責任だと思います。家庭の環境が良くならないと、子どもたちの貧困は解決できません。子どもそのものが貧困なわけじゃない」

岩上「沖縄にカジノを作ることについてデニーさんはどのようにお考えですか?」

玉城氏「一言で言うと反対です。パチンコでさえ、社会的な影響は非常に根深く大きい。

 先日の討論会で佐喜真氏は、外国から観光客が来た時に遊べるパターンがいっぱいあった方がいいと言っていた(※佐喜真氏はカジノは観光資源だと述べた)。でも、今ある自然や文化を活かして、観光客のニーズに応えることは十分に可能。滞在中の観光メニューを作る事によって滞在日数を増やし、ハワイにも匹敵する経済効果を絶対に作れると思う」

岩上「トランプはパックスアメリカーナからの撤退を言っている。選挙中から日本は核武装して自衛すべきだと言ってきた。アメリカが日本を守らないなら、何のために日本の予算で沖縄に米軍基地を作っているのか根本から問い直す必要がある」

玉城氏「日本の安全保障を近隣の国々と、平和を目的に構築するということが、第一だと思います。政権がその方向性を示せば問題ないこと。ミサイルを撃たなくて良い状況をこちらから提起できるはず」

岩上「米朝関係。もし本当に米国が先制攻撃で北朝鮮を壊滅させると、(北朝鮮のミサイルの)何発かは在日米軍基地に飛んで来るだろうと。翁長さんが恐れていた『ミサイル2発で沖縄が滅びてしまう』という状況が現実になってしまう。これは避けなければならない」

玉城氏「その現実を作らない事ですよね。北朝鮮の背後にいる中国とアメリカの2大国が緊迫を作る事は、絶対に避けなければいけない。先の大戦で沖縄がどれだけの犠牲を被ったか。日本全体がどれだけの悲しみを背負ったか。

 それを考えたら、絶対にそんなことをさせてはいけないと考えたのが翁長さんだし、かつての自民党にもそういう戦後の苦しみを背負った政治家がいた。その痛みの歴史を絶対に繰り返してはいけない。これは、幾世代先になっても決して忘れてはならない政治の重たい責任であり、課題であると思います」

岩上「地方自治もなくなる緊急事態条項について、デニーさんは認められるか否か?」

玉城氏「国会議員として、安倍政権の憲法改正草案の緊急事態条項は絶対に認められない。基本的人権97条を削除するという中で、こういう憲法を作る事は絶対に認められません」

岩上「日米地位協定改定について」

玉城氏「日米地位協定を変える事は、絶対にやらなきゃいけません。日本国民にかぶさってる網。沖縄だけの問題じゃない。沖縄から声を上げ続けないと。県民の誰一人として取り残さないよう、頑張って行きたいと思います」

岩上「ありがとうございました」

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