オウム事件被害者・坂本弁護士の同僚・岡田弁護士「自分は人権弁護士の当然のファッションとして『死刑反対論者』だったのではないかと考えた」~8.21映画「望むのは死刑ですか 考え悩む“世論”」上映後のスペシャルトーク 2018.8.21

記事公開日:2018.8.31取材地: 動画
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(取材・文:八重樫拓也)

 2018年8月21日(火)アップリンク渋谷にて、映画「望むのは死刑ですか 考え悩む“世論”」上映後に本作品監督・長塚洋氏と岡田尚弁護士(オウム事件被害者・坂本堤弁護士の同僚弁護士)のスペシャルトークが行われた。

 岡田尚氏はテレビの速報でオウム事件麻原彰晃ら6人の死刑執行を知り、格別な感情の高ぶりはなく「長かったな…」と感じ、自分の中でスッキリはしないがけじめは付いたと話す。それと同時に「私はずっと『死刑反対論者』だった。しかしどこまでの『死刑反対論者』だったのか。人権弁護士の当然のファッションとして『死刑反対論者』だったのではないかと考えた」「検事からの取り調べを受け、供述書にハンコを押すときに検事から『極刑でよろしいですか?』と聞かれ、詰まってしまったんです」と語る。

 「被害者感情、被害者遺族感情は必ずしも一致しない。国には感情はない。国は罰を与えるが殺してもよいのだろうか」と、長塚氏と岡田氏は結論をさぐる。

 今日現在、日本の『極刑』が終身刑ではなく、死刑であることだけは確かだ。

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