ネトウヨの正体は実は中年以上の高齢者だった!? 不当に大量懲戒請求された佐々木亮弁護士・北周士弁護士による5.16記者会見!和解を呼びかけつつ6月末めどに順次提訴!~ネット上で懲戒を呼びかけているサイト主には刑事責任追及も検討! 2018.5.16

記事公開日:2018.5.17取材地: テキスト動画
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(文:花山格章)

※2018年6月16日、テキストを追加しました。

 1人の弁護士に対して尋常ではない数の懲戒請求が押し寄せた。その数は1年の間に約3000件。一体、何が起きていたのだろうか。

 2016年4月、東京弁護士会が「朝鮮学校への適正な補助金交付を求める会長声明」を出した。これに対して、韓国や朝鮮を敵対視している個人ブログ『余命三年時事日記』の運営者が、この声明に賛同したとみなした複数の弁護士に懲戒請求をおこなうことを読者に呼びかけ、2017年以降、全国で約13万件もの弁護士への懲戒請求が発生。その中には、この声明とは何の関係もなかった佐々木亮弁護士も含まれていた。

 さらに、この問題について、「ささき先生に対する根拠のない懲戒請求は本当にひどい」とツイートした北周士弁護士も新たなターゲットにされ、約960件の懲戒請求をされる事態となった。佐々木弁護士と北弁護士の2人は、対抗措置として懲戒請求者一人ひとりに対して損害賠償を求めて提訴することを決め、2018年5月16日、東京都千代田区霞が関の司法記者クラブで記者会見をおこなった。

▲2018年5月16日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を行った佐々木亮弁護士(左)と北周士弁護士

 佐々木弁護士は、まったく身に覚えのない懲戒請求に黙っているわけにはいかないとし、北弁護士と民事訴訟を提起した経緯を説明。「6月20日までは請求者に和解を呼びかける。それ以後は6月末から順次提訴していく」と話した。

 和解のために連絡をしてきた懲戒請求者たちは、比較的に高齢の人が多く、北弁護士は、「若い世代がノリでやった感じではない。朝鮮学校の無償化の補助に賛成する弁護士は『反日』だから、懲戒をかければ日本が良くなると思ったらしい。懲戒請求の意味も正確に理解していなかった」と説明した。

 佐々木弁護士は、「多くの人が『余命三年時事日記』に真実があると思い込んでしまったのではないか。あのブログを読んで『洗脳状態のようだった』という人、(弁護士への懲戒請求で)時代を変えられる、高揚感を感じたと話す人もいた」と語り、当該ブログの運営者に対しては刑事責任を追及する姿勢を表明した。

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記事目次

■ハイライト

  • 日時 2018年5月16日(水) 14:00~
  • 場所 東京・霞が関 司法記者クラブ(東京都千代田区)

身に覚えがない理由での懲戒請求に「黙っているわけにはいかない。民事訴訟を起こすが和解にも応じる」

 はじめに佐々木弁護士から説明があった。

 「きっかけは平成29年6月15日に、私とその他9名の弁護士に対して、190人から懲戒請求書が届いたこと。まったく身に覚えがなかったので『何のことかな』というのが純粋な気持ち。懲戒理由は『違法である朝鮮人学校補助金支給要求声明に賛同し、その活動を推進する行為は日弁連のみならず当会でも積極的におこなわれている二重の確信的犯罪行為である』と。これは原文通りです」

▲佐々木亮弁護士

 佐々木弁護士が、ツイッターで「おかしな懲戒請求だ」とつぶやいたところ、異様な手紙が届く。封筒の裏には「懲戒請求者は90億名ですからね」と書いてあり、中には「外患誘致罪」と書いた紙片が入っていたという。外患誘致罪は日本の刑法の中で一番重い犯罪で、外国から戦争行為を呼び込む行為だ。適応される刑罰は死刑だけ。佐々木弁護士は、「お前は死刑だ、という意味だろう」と話し、こう続けた。

 「懲戒請求という制度自体を否定するつもりはないが、今回の懲戒請求はおかしい。黙っているわけにはいかないので、北弁護士と共に民事訴訟を提起することにした」

 ただし、佐々木弁護士と北弁護士は、同時に懲戒請求者たちに和解の呼びかけもしている。謝罪して1人あたり5万円(2人分で10万円)の慰謝料を支払えば、刑事告訴や民事損害賠償請求その他はおこなわず、請求者の住所や名前も公表しないと約束する内容だ(懲戒請求者の住所、氏名は相手に伝わるので、裁判を起こされた場合は公開される)。

 今後の予定としては、6月20日まで和解の呼びかけに応じる人を待ち、その後、6月末から最初は60名くらいをランダムに選んで訴えて、やり方が軌道に乗ったら人数を増やしていくという。

 集団懲戒請求を呼びかけたブログ『余命三年時事日記』の運営者に対しては、刑事責任を追及することを考えているといい、「現時点では準備が整っていないので、すぐにではないが、今後、然るべき措置を取る」と表明した。

ブログで煽られた悪意が自分に向かう!「この怖さは第三者の視点ではわからない」

 北弁護士は、「ネット上では、この件を左派と右派の意見対立と捉えているようだが、そうではない」と話す。

 「(メディアの)皆さんの会社に『この記者はロクでもないからクビにしろ』という通知が3000通くるようなイメージだ。会社からは『これはどういうことだ。反論の書面を出しなさい』という感じ。これに対抗できる一般人はかなり少ない。こうしたことが匿名性を盾におこなわれることは、思想の問題ではなく、不当なことだと考えている。それに適切に対抗する意味でも、今回は民事と刑事で訴訟なり対抗することを考えている」

▲北周士弁護士

 自分が悪意の対象となったことについて、佐々木弁護士は、「今までは(差別的な)ブログで煽られてきた悪意は、生活保護受給者や外国籍の人などに向けられていた。自分は第三者的には理解していたつもりだが、当事者は非常に怖かったと思う」と実感を語った。

懲戒請求に高揚感!? その多くは分別があるはずの高齢者だった! 若い世代がノリでやったわけではないという深刻さ

 佐々木弁護士は、現在、和解がまとまった懲戒請求者は2桁の人数だと明かし、今も毎日、数名から連絡が届いていると話した。

 北弁護士は、和解の連絡をしてきた人たちについて、「今回の懲戒請求者の属性として、比較的高齢の人間が多いというのが実感だ。若い世代がノリでやっているというより、年齢的には上の世代」と述べた。

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