度重なる消費税増税にも関わらず、一向に財政難が解消しないのはなぜだろうか?
忘れてはならないポイントであるにもかかわらず、なぜか論じられることが少ない問題点である。
大きな要因の一つとして、多国籍企業による課税逃れがあげられる。国境を越えて事業展開する多国籍企業は、本来なら各国ごとに収益に見合った税を納めるべきであるが、現実には、タックスヘイブン(租税回避地)と呼ばれる、税額を最低限に抑えた地域にペーパーカンパニーや銀行口座を持つことで、税負担をまぬがれるやり方が横行している。
2016年に国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)によって公表されたパナマ文書で、世界中の有名企業や政府要人がタックスヘイブンを利用していたことが明らかになった。パナマ文書の公表後は、他の国々ではこれに関係があるとされた政治家や官僚の辞任にまで展開することも少なくなかった。
この動きと前後して、各国政府は協力体制を整え、新しい条約(BEPS防止措置実施条約)を締結し、2018年7月1日に発効することとなった。3月23日現在、78カ国・地域が署名し、6カ国が署名の意向で、日本も2017年6月に署名している。この条約に加えて、今後は莫大な収益を上げるIT企業への課税見直しを各国の協力のもとに実施する予定だ。
* BEPS(Base Erosion and Profit Shifting: 税源浸食と利益移転)
一方、日本国内では多国籍企業や政界関係者とタックスヘイブンとのつながりは全く明らかになっていない。パナマ文書公表直後から、政府は調査を行わない方針で一貫しているためだ。
果たして、多国籍企業の課税逃れとはどのような問題なのか? 新条約ができた背景やこれによって変わることは何だろうか? そして、安倍政権や政府との関係は? パナマ文書公表当時に独自取材を展開してきたIWJでは、今回こうした疑問に答えるべく、本レポートにまとめあげた。
【IWJ検証レポート】多国籍企業が世界中で免れた課税額は1年で最大25兆円!? ~課税逃れを取り締まる新たな条約の発効見通しも、国内の実態は一向に明らかにならない安倍政権下の日本の惨状 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/416733 … @iwakamiyasumi
平たくいえば「やる気がない」のだ。
https://twitter.com/55kurosuke/status/981107624534990848
未だ明らかにされない日本の深い闇。
【IWJ検証レポート】多国籍企業が世界中で免れた課税額は1年で最大25兆円!? ~課税逃れを取り締まる新たな条約の発効見通しも、国内の実態は一向に明らかにならない安倍政権下の日本の惨状 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/416733 … @iwakamiyasumi
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