2018年3月22日、森友学園問題の喧騒の陰で、わずか45分という審議時間で委員会採決がおこなわれた東京都の迷惑防止条例改正案。
この条例の「改正」案が成立した場合、「正当な理由なく、専ら、特定の者に対するねたみ、恨みその他の悪意の感情を充足する目的」という、きわめて曖昧な文言のもとで、現行の4つの行為(つきまとい、粗野・乱暴な言動、連続電話、汚物の送付)に対する規制に加えて、「みだりにうろつくこと」「監視していることを告げること」「名誉を害する事項を告げること」などが規制されることになる。
これにより、国会前でおこなわれる市民デモやツイッターの投稿、さらには市民団体による政府の監視活動や、マスコミの取材活動まで抑圧されかねない。重大な問題なのに野党の危機感は薄く、共産党の議員一人をのぞいて、委員会採決では全員賛成に回ってしまった。マスメディアの報道もほとんどない。
この問題は、東京都に限定されるものではない。条例改正案が東京都で成立してしまえば、全国の各道府県に波及しかねない。3月29日に東京都議会の本会議で採決がおこなわれると見られており、残された時間はわずかだ。
こうした状況の中、岩上安身は2018年3月23日(金)、東京都千代田区の参議院議員会館にて、この都条例による言論の規制に懸念を表明している数少ない国会議員である、立憲民主党の川田龍平参議院議員に、あくまで個人の立場として(立憲民主党の党としての見解は、まだこの時点では決まっていないため)緊急インタビューをおこない、この問題について見解をうかがった。
「この問題、IWJぐらいしか取り上げていない!」抗議デモもジャーナリストの取材活動も規制されかねない!? 東京都迷惑防止条例改正の危険性〜岩上安身による川田龍平参議院議員インタビュー https://iwj.co.jp/wj/open/archives/415716 … @iwakamiyasumi
この条例は特定秘密保護法、共謀罪と同じ威力を持つ。
https://twitter.com/55kurosuke/status/979114325750161408