突然の都知事への転身、自民党への対決姿勢、国政政党への進出――連日テレビのワイドショーを賑わせてきた小池百合子都知事の展開する「小池劇場」に陰りが見え始めている。
2017年10月22日に投開票日を迎える衆院解散総選挙に向け、「希望の党」を立ち上げた直後の10月5日、小池都知事の地域政党「都民ファーストの会」から2名の都議が離党を発表した。
離党したのは、元「かがやけTOKYO」の音喜多駿都議と上田令子都議。「都ファ」を設立当初から支援してきた立役者の2人だが、反旗を翻した形だ。
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▲上田令子都議(左)と、音喜多駿都議(右)
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▲音喜多都議がホームページに掲載している小池百合子都知事とのツーショット
7月2日の都議会議員選挙で、島部を除く全ての選挙区で議席を獲得し、自民党を大敗に追い込み勢いを見せた「都ファ」だが、わずか3ヶ月後に早くも「分解」が始まっているのが現実である。
ここで上田都議、音喜多都議が暴露した「都ファ」の実情を見れば、実態のわからない「希望の党」についても、およそ想像がつくだろう。両都議の暴露したところによると、いつも微笑みを絶やさない小池都知事は、内部では「独裁者」として権力をふるい、表向きに掲げられた「情報公開」「しがらみの断ち切り」などとはかけ離れた統治を行っているという。
民進党から「希望」へ「合流」した議員らは、代表の前原氏が仕掛けた「クーデター」によって、自分たちの預かり知らないところで「身売り」されてしまったとはいえ、音喜多都議、上田都議が暴露した、小池独裁のもとでの「都ファ」の実態を見てもなお、小池都知事を「安倍政権打倒の旗頭」だと信じ、その旗を掲げて選挙を戦うのであろうか?
なお「希望」への合流を表明していた原口一博氏(佐賀1区)は、一転して10月7日、無所属での出馬を表明した。その前には、篠原孝氏(長野1区)が10月4日、「希望」の公認を辞退し、無所属での出馬を表明している。
以下、10月5日のIWJウェブ速報での、音喜多・上田両氏の会見ツイートを記載する。