「小池劇場」失速の予感!? 「都民ファーストの会」から初期メンバーの音喜多駿都議、上田令子都議が離党を表明! 「都ファはブラックボックスそのもの。言論統制、取材規制も行われていた」 2017.10.5

記事公開日:2017.10.11 テキスト
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(文:IWJ編集部)

 突然の都知事への転身、自民党への対決姿勢、国政政党への進出――連日テレビのワイドショーを賑わせてきた小池百合子都知事の展開する「小池劇場」に陰りが見え始めている。

 2017年10月22日に投開票日を迎える衆院解散総選挙に向け、「希望の党」を立ち上げた直後の10月5日、小池都知事の地域政党「都民ファーストの会」から2名の都議が離党を発表した。

 離党したのは、元「かがやけTOKYO」の音喜多駿都議と上田令子都議。「都ファ」を設立当初から支援してきた立役者の2人だが、反旗を翻した形だ。

▲上田令子都議(左)と、音喜多駿都議(右)

▲音喜多都議がホームページに掲載している小池百合子都知事とのツーショット

 7月2日の都議会議員選挙で、島部を除く全ての選挙区で議席を獲得し、自民党を大敗に追い込み勢いを見せた「都ファ」だが、わずか3ヶ月後に早くも「分解」が始まっているのが現実である。

 ここで上田都議、音喜多都議が暴露した「都ファ」の実情を見れば、実態のわからない「希望の党」についても、およそ想像がつくだろう。両都議の暴露したところによると、いつも微笑みを絶やさない小池都知事は、内部では「独裁者」として権力をふるい、表向きに掲げられた「情報公開」「しがらみの断ち切り」などとはかけ離れた統治を行っているという。

 民進党から「希望」へ「合流」した議員らは、代表の前原氏が仕掛けた「クーデター」によって、自分たちの預かり知らないところで「身売り」されてしまったとはいえ、音喜多都議、上田都議が暴露した、小池独裁のもとでの「都ファ」の実態を見てもなお、小池都知事を「安倍政権打倒の旗頭」だと信じ、その旗を掲げて選挙を戦うのであろうか?

 なお「希望」への合流を表明していた原口一博氏(佐賀1区)は、一転して10月7日、無所属での出馬を表明した。その前には、篠原孝氏(長野1区)が10月4日、「希望」の公認を辞退し、無所属での出馬を表明している。

 以下、10月5日のIWJウェブ速報での、音喜多・上田両氏の会見ツイートを記載する。

都知事選で小池氏を応援していたのに会派を解散させられ、議会では質問も資料要求も禁止…上田令子都議が暴く小池都知事の「裏の顔」!

 上田氏「離党を決断した理由は、都民ファーストの会執行部によって東京大改革が変質したこと。知事を応援した『自由を守る会』(上田令子代表)は解散要請を受け解散しました。遺憾に思います。

 小池知事はあらゆるしがらみを断ち切り、しがらみと一線を画するリーダーになると考えていました。ブラックボックス都政を切り開いていたことは高く評価するが、都民ファーストの会派運営は真逆でした。ひとつは二元代表制担保への懸念があります。

 文書質問と委員会における資料要求は、与党なのでしてはいけないと言われた。二元代表制に与党も野党もない。議員の調査権もあるのに質問も資料要求もダメ、では情報公開の党是に違反します。代表選任も報道で知り、メールで通達がありました」

「都民ファーストの会はブラックボックスそのもの。言論統制、取材規制も行われていた」――音喜多駿都議が小池都知事を「独裁者」としての本性を暴く!

音喜多氏「私が離党を決断した理由は3つ。ひとつは情報公開の不徹底。代表交代に象徴されるように、代表人事はたった3名の役員で行われた。誰がいつどこで何を決めているかわからないブラックボックスそのものでした。言論統制、取材規制も行われていました。

 党の規約は代表や一部幹部の独裁を許すもので、改善が必要です。組織の内情は中から改善する努力をしました。9月には改善要望の申し入れ書も提出しましたが、期日までアクションがとられることはなく、検討・改善が先送りになる中で国政選挙に突き進むことに」

 音喜多氏、上田氏の2人は、新たに会派を立ち上げ、会派を「かがやけTokyo」とすると発表。東京大改革、情報公開の徹底など、都民ファーストが本来掲げていた政策を目標に掲げた。

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