(前号の続き)
※2017年12月3日、「その25」から「その28」までのテキストを追加しました。
(前号の続き)
記事目次
岩上「次に、日米通商修好条約のことについてお話をうかがいます。私は間違いなく中学校の教科書で、『幕府が結んだ日米通商修好条約は不平等条約でした』と習いました。しかしこれが嘘だった。これは衝撃。ショックです」
関「不平等条約といわれる根拠が、関税自主権がないことだといわれているじゃないですか。関税自主権がなかったから不平等条約だというのが1つの論拠になっているんですけれども、日米通商修好条約の関税率は20%と決まっていたんです(※175)。酒類35%、一般商品20%など、いくつか分類があるんですけれども、一般商品は20%と決まっていたんです。
20%とはどのくらいの税率かというと、ヨーロッパ列強諸国がお互いに貿易をする時に、普通にかけていたのが20%なんですよ。お互いに財源を確保しなくてはいけないので、20%ぐらい税金を取って財源を確保しながら、自国の産業の競争力を上げるというのが、当時の貿易のスタンダードだったんです。イギリスが不平等条約を結ばせた国は関税率2.5%、5%にさせられました。つまり、一等国が二等国、三等国に対してかけてきた貿易の条件が2.5%、5%。『お前らに財源は与えない』(※176)ということです」
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いま行われている政治は明治の亡霊による政治といってもいい。
隠された歴史を紐解き光を照らそう。
歴史の闇に葬られた幕末の思想家・赤松小三郎の夢と明治維新の闇 岩上安身による拓殖大学・関良基准教授インタビュー (その4) https://iwj.co.jp/wj/open/archives/406690 … @iwakamiyasumi
https://twitter.com/55kurosuke/status/937288351404589059