「共謀罪」から名称を変えた「テロ等準備罪」を新設する法案について、「国会提出をさせないよう全力を尽くすこと」等を求めた要請書を、公明党・山口那津男氏宛に提出するため、2017年2月22日、30名余りの市民が東京新宿区にある公明党本部に向かった。
呼び掛け人は市民団体「『秘密保護法』廃止へ!実行委員会」の杉原こうじ氏。杉原氏は、要請書の受け渡しに関して、公明党の担当者に事前に約束を取り付けていた。しかし、市民は公明党本部の約100メートル手前で、10名余りの警官に「こちらでお待ちください」と制され、公道にもかかわらず、それ以上先へ進むことは許されなかった。
- 日時 2017年2月22日(水) 15:00頃~
- 場所 公明党本部(東京都新宿区)
- 詳細 STOP!「秘密保護法」
- 呼びかけ 「秘密保護法」廃止へ!実行委員会
▲公道の通行を制する警官の前で、「創価学会の牧口常三郎・初代会長が、1944年に治安維持法による弾圧で獄死させられた経験を思い起こしてほしい」と訴える杉原こうじ氏
数分後、公明党の担当者が市民が足止めされた現場にあらわれると、要請書を提出するために市民3名のみが通行を許可された。
杉原氏は、「(公明党の支持母体である)創価学会の牧口常三郎・初代会長が、1944年に治安維持法による弾圧で獄死させられた経験を思い起こしてほしい。再び思想・言論・宗教の自由を脅かし、人々を弾圧する稀代の悪法である共謀罪法案をつくことに加担しないでください」等と書かれた要請書を公明本部前で読み上げ、担当者に渡した。
▲公明党本部に向かおうとする市民を、約100メートル手前で制止する警官
根拠なく公道を歩くことを阻止する警察の警備に驚愕「『共謀罪』を取り締まるためには、もっともっと警察権限を拡大することになる」――弓仲忠昭弁護士
参加者の一人で、要請書の受け渡しに同行した弁護士の弓仲(ゆみなか)忠昭氏は、IWJのインタビューに応じて、「公明党さんは人権、民主主義、福祉など、弱い人の味方であることを標榜して頑張ってこられたと思う」と語りだした。