桜井誠氏のチャンネルを開設し削除した「AbemaTV」の経営トップ サイバーエージェント藤田晋氏へ直撃取材!「AbemaTVの判断で閉鎖をいたしました」って、なぜ「他人事」? 2016.9.25

記事公開日:2016.9.25取材地: テキスト
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(取材・文:ぎぎまき、記事構成:岩上安身)

 特定の民族を名指しして、「皆殺しにしてやる」「ぶち殺すから出てこい」と街頭で喚き散らしてきた桜井誠氏がインターネット上で個人チャンネルを開設したところ、批判や抗議の声がまたたくまに広がった。

 批判が殺到したのは、「AbemaTV」の「桜井誠のズバリ言ったわよ!!」

 直後、運営側の「AbemaTV」は、9月22日付けで、桜井氏のチャンネルページを閉鎖。共同出資する株式会社サイバーエージェントは、IWJの取材申し込みに対し、「AbemaTVの判断で閉鎖をいたしました」と「他人事」のような回答を寄せた。

株式会社サイバーエージェントから届いた2通のメール、「閉鎖」の詳細は語らず

 同社とテレビ朝日が今年4月に共同で開局した、インターネットテレビ局「AbemaTV」は、多数の専門チャンネルが同時に無料配信されるシステムが注目を浴び、テレビより手軽に番組を楽しめるとあって、人気を集めてきた。

 その「AbemaTV」が、9月21日午後8時、差別主義者として知られる桜井誠氏の番組を約2時間、放送した。5日後の26日には桜井氏の個人チャンネルを正式に開設するとあって、物議を醸していた。

 桜井氏といえば、新大久保などでヘイトデモを繰り返し、在日朝鮮人や韓国人に対して、「朝鮮人を皆殺しにしろ」「ぶち殺してやるから出てこい」「コリアンタウンを焼き尽くせ」など、聞くに堪えない差別発言を街頭で叫び続けてきた人物。日本に「ヘイトスピーチ対策法」を誕生させるきっかけを作った張本人とも言える。

 法務省から直接、「ヘイトスピーチは違法であり反省するように」と文書で勧告を受けているような人間に、なぜ、チャンネル開設を許したのか。

 「AbemaTV」の代表取締役社長は、株式会社サイバーエージェントの代表取締役社長の藤田晋氏で、すなわち、「AbemaTV」の経営責任者は藤田晋氏だ。真相を確かめるべく、藤田氏に取材を申し込むと、同社のスタッフから、代理で以下のような回答が送られてきた。

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本日、FAXにて弊社藤田宛にご連絡を頂戴しました件、メールにて回答させていただきます。

桜井氏のチャンネルは、株式会社AbemaTVの判断で昨日9月22日(木)に閉鎖をいたしました。

恐れ入りますが、藤田からのコメントは差し控えさせていただきます。

(2016年9月23日 19:13)
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 9月22日に桜井氏のチャンネルを「閉鎖」とあるが、確かに、23日現在、「AbemaTV」の桜井氏のチャンネルページは削除されている。

▲「桜井誠のズバリ言ったわよ!!」(https://abemafresh.tv/doronpa01)のチャンネルページ

▲「桜井誠のズバリ言ったわよ!!」(https://abemafresh.tv/doronpa01)のチャンネルページ

 「『AbemaTV』の判断で」とメールには記されているが、その『AbemaTV』の経営トップが藤田晋氏だからこそ、藤田氏に見解をたずねている。それが、まるで藤田氏と関係のないよその会社の判断のような回答には当惑させられる。

 この「他人事」感は何なのだろう?

忘れてはならない桜井氏の「お散歩」行為とは?韓国人店員に対し「皆殺しにしてやる」と店頭で唾を吐く、看板を蹴る


▲2016年7月28日、ニコファーレで行われた都知事選候補によるネット演説会に参加した桜井誠氏

▲2016年7月28日、ニコファーレで行われた都知事選候補によるネット演説会に参加した桜井誠氏

 「AbemaTV」でチャンネルを開設する際、申請内容を「審査」するという手順を同社は踏んでいるという。今回、桜井氏のチャンネルが試験放送的な「β版」を放送したことからも、桜井氏の申請が同社の審査を通過したのは明らか。桜井氏の暴力的な差別発言は、同社の審査基準をクリアした、言いかえれば、桜井氏のヘイトスピーチを、同社は受け入れ、許容した、ということになる。

 では、「AbemaTV」が一転してチャンネル閉鎖の判断に至った理由は何なのか。同社に共同出資するサイバーエージェントに対し、より詳細な説明を求めたが、「その他のご質問内容に関しましては、申し訳ございませんが、お答えしかねますので、ご了承いただけますと幸いです」と、事実上の回答拒否の返信が重ねて送られてきた。

 詳細が語られない以上、そもそもどのような判断で桜井氏のチャンネル開設を認めたのか、なぜ、急転直下、閉鎖を決めたのか、その理由は現時点ではつまびらかではない。

 サイバーエージェントは、「黙して語らず」という姿勢を改め、企業の社会的責任をまっとうすべく、説明を尽くすべきではないか。

1200万円の賠償命令、法務省から勧告文書、桜井氏の呆れる蛮行の数々

 桜井氏のチャンネル開設をめぐっては、当初から差別に反対する市民らから批判や抗議が殺到していた。桜井氏がこれまで行ってきた醜悪な差別行為を知っていれば、当然の抗議である。

(…会員ページにつづく)

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