安保法制に反対するSEALDsなどの市民団体が、新しい動きに打って出た。
「『市民連合』を作っていく用意があることについて、今日、野党側にボールを投げました」
「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員」「安全保障関連法に反対する学者の会」「SEALDs」「安保関連法に反対するママの会」「立憲デモクラシーの会」の市民5団体は2015年12月9日、民主党をはじめとする野党5党との意見交換を行なった。3度目となる今回は、来年夏の参議院選挙に向けて、安保法制反対の市民勢力を集結するプラットフォーム「市民連合(仮称)」を立ち上げる用意があることが市民側から伝えられた。
意見交換会の中身は原則取材不可で、メディアにはオープンにされていない。会合後の記者ブリーフィングで、上智大学教授の中野晃一氏と民主党の福山哲郎議員が概要を説明した。中野氏によれば、安保法制の廃止を求める「市民連合」は今後、参院選に向けて提言を明確化し、全国の候補者を応援していく予定だといい、論点は2014年7月1日の閣議決定の撤回や立憲主義の回復、生活保障や安全保障、また、個人の尊厳の擁護にまで及ぶ。
▲左から(共産党)穀田恵二国対委員長、小池晃副委員長、山下芳生書記局長、(維新の党)初鹿明博議員、(民主党)辻元清美議員、近藤昭一幹事長代理、福山哲郎議員、枝野幸男幹事長
- 内容 安保法制等に関する今後の取り組みについて
- 参加団体 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会、安全保障関連法に反対する学者の会、SEALDs、日本弁護士連合会、安保関連法に反対するママの会、立憲デモクラシーの会
- 参加野党 民主党(枝野幸男・幹事長、近藤昭一・幹事長代理、福山哲郎・幹事長代理、辻元清美・政調会長代理)、維新の党(初鹿明博議員)、日本共産党(山下芳生・書記局長、小池晃・政策委員長、穀田恵二・国対委員長)、社会民主党(福島みずほ・副党首)、生活の党と山本太郎となかまたち(事務局)
- 日時 2015年12月9日(水) 13:30~
- 場所 衆議院第二議員会館(東京都千代田区)
市民側から「ボールを投げられた」野党5党からは、意見交換会の実施を呼びかけた民主党の枝野幸男幹事長、福山議員、近藤昭一幹事長代理、辻元清美議員が参加。日本共産党は山下芳生書記局長、小池晃副委員長、穀田恵二国対委員長の3名、維新の党からは初鹿明博議員が出席し、生活の党は今回は欠席した。
冒頭の挨拶で枝野幹事長は、安保法制に反対した女性弁護士が石川選挙区から立候補を表明していることに触れ、「市民の動きが具体的、かつ、積極的に出ていることを歓迎している。市民のうねりや動きを、政党という立場からもどう支えていけるが問われている。意見交換をして未来に繋げていきたい」と話した。
「市民連合」から候補者を擁立する予定はあるのか!?
▲「市民連合」について説明する中野晃一上智大教授
「『市民連合』から候補者を擁立する予定はあるのか」「既成政党の候補者を支援するという意味なのか」
記者ブリーフィングで質問が相次ぐと、中野氏は、参院選をどう戦うかについては「これから具体的に詰めていく」と回答を控えた。一方で、「戦争法の廃止」を求める2000万人署名などの動きと連動させ、「市民連合」の動きを全国展開させるなどの狙いを説明。候補者推薦や支援の基準を明確化することが、スタートラインになると話した。
「市民連合」が狙うのは、端的には「安倍政権打倒」である。
「安倍政治みたいなものが、どんな価値を思考しているのか。それに対して、僕らは、一人ひとりの生活や命を大事にした政治を求めています。この社会に対して、こういう未来を描こうという市民の側の動きはどんどん生まれています」
IWJは意見交換会を終えたばかりの、SEALDs諏訪原健氏に話を聞いた。諏訪原氏は第1回目から欠かさず会合に参加し、積極的に意見してきた一人だ。
オール日本の永井と申します。オ-ル日本とは日本各地でオール沖縄にならってけっせいされている勝手連の総称です。まだ広報しか機能を発揮できておりませんがオールOOが結成された都道県は25にもおよび年内にはほとんどのところで陣容が整うと思われます。
「市民連合」には「平和」の二字をぜひ付けて「平和市民連合」もらいたいと心理学的立場から切望するものでまります。戦争法案に退治する運動体としては「平和」という明確な方向性を頭に冠すれば最強となるでしょうから。
市民連合が動き出せばオール日本もその広報をお手伝いします。https://www.facebook.com/groups/460109434150465/