3原発7基の審査を申請した関西電力が、必要書類の準備が遅れ審査が進まない問題について田中委員長は、八木誠関西電力社長と意見交換した結果「意向は分かったので、結果がどうなるか分からないが、それを受けて我々はやれることをやる」と見解を述べた。
3原発7基の審査を申請した関西電力が、必要書類の準備が遅れ審査が進まない問題について田中委員長は、八木誠関西電力社長と意見交換した結果「意向は分かったので、結果がどうなるか分からないが、それを受けて我々はやれることをやる」と見解を述べた。
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関西電力は3原発7基の審査申請を行っているが、必要書類の準備が遅れ、審査が遅れ、特に美浜3号炉は来年2016年11月30日の運転開始40年目までに審査が終わらない懸念が大きくなっている。
そのため規制委員会は昨日10月27日に関西電力と意見交換の場を設け、審査の優先順位をつけるように即した。しかし、関西電力の八木誠代表取締役社長は「すべてが経営上重要。バランスよく審査してほしい」と言った。
田中俊一原子力規制委員長は「向こうも向こうの立場があるから、なかなか(はっきりとは)言えないこともある」とある程度の理解も示した。だが「かと言って全て思うようにはいかない」と言う。委員長は「(関西電力の)意向は聞いた。結果はどうなるか分からないが、それを受けて我々(規制庁は)やれることをやる」と見解を示した。
関西電力は大飯、高浜、美浜の3原発7基という多量の審査申請をしており、規制庁の多くの審査リソースを占めている事も問題となっている。そのため、規制委員会は取捨選択しなければ審査を終えられないと意見している
特に関西電力は、美浜3号炉は来年2016年11月30日までに、高浜1,2号炉は来年2016年7月7日までにその期限までに設置変更許可、工事変更認可、高経年化技術評価といった複数の審査すべてに合格しないと運転を続けることができなくなる。老朽化原発を多く抱える関西電力は、さらに2019年には大飯1.2号炉が運転開始40年を迎える。