「この法案は、すべての国民に影響が及び、社会は変わってしまう。その時になって後悔しないように、今、立ち上がろう」──。
2015年9月8日、横浜市中区において、「安保関連法案に反対するママの会@神奈川」のアピール行進が行われた。神奈川県内に200名ほどメンバーがいるという神奈川ママの会。台風接近で大雨が降りしきる中、街頭アピールを行い、「与党を説得しよう」と、安保法制反対を訴える請願書を持って、神奈川県議会議員への陳情を行った。
参加したメンバーは、「今、止めなければ大変なことになる、と母親の直感が働く。政治に興味を持てば、少しは変えられる。普通のママに力を貸してほしい」と訴えた。
一行は県議会の各会派を回った。民主党は、きしべ都議員、石川裕憲議員、共産党は、井坂新哉議員、木佐木忠晶議員、大山奈々子議員、君嶋千佳子議員、藤井克彦議員、加藤なを子議員、神奈川ネットは佐々木ゆみこ氏、維新の会は古賀照基氏、「わが町」は北井宏昭氏が陳情に応じた。
- 11:35〜 くすのき広場前アピール、県庁へ行進
- 12:00〜 県議員回り「与党を説得しよう」
- 13:00〜 市議会へ行進、くすのき広場前アピール
- 日時 2015年9月8日(火) 11:30~
- 場所 JR関内駅市庁舎前側集合(横浜市中区)
「この法案の中身を知り、恐怖で打ちひしがれた」
雨が降りしきる中、「安保関連法案に反対するママの会@神奈川」のメンバーたちは、横浜市議会が始まった日程に合わせ、市議会議場前のくすの木広場にて、安保関連法案の廃止をアピールした。
メンバーの1人が、「私たちは変な団体ではない。普通の主婦たちの集まりです」と口火を切り、「安保法案がメチャクチャな法案だということを知り、自民党議員に陳情にもいった。小此木八郎衆議院議員は気さくな人で、懸念する徴兵制について訊くと、『10年、20年は大丈夫だろうけど、30年後はわからない』と正直に答えてくれた。今、止めなければ大変なことになる、と母親の直感が働く。政治に興味を持てば、少しは変えられる。普通のママに力を貸してください」と訴えた。
2人の子どもを持つ弁護士の女性は、「2012年の総選挙後、安保関連法案に危機感を抱き、憲法勉強会を始めた。この法案は、すべての国民に影響が及び、社会は変わってしまう。その時になって後悔しないように、今、立ち上がりましょう」と呼びかけた。
小学生と幼稚園児を持つ母は、「自分は人前で話すことが苦手だが、もう、そんなことは言っていられなくなった。この法案の中身を知り、恐怖で打ちひしがれた」と話し、途中で感極まり涙声で言葉が途切れたが、「……あなたの子どものために。犠牲になるのは、私たち国民と子どもたちだ。だれの子どもも、ころさせない」と最後まで力強く反対を訴えた。
「与党を説得しよう」と県会議員に訴える
街頭アピールの後、一行40名ほどが、「与党を説得しよう」と県庁舎内の県会議員室へ陳情に回った。