安倍首相の地元・下関市でも「安保法制反対」の市民集会 ~地元有力者が次々に安倍政権を非難「この一線だけは守らないといけないという砦が崩されようとしている」 2015.8.9

記事公開日:2015.8.10取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(IWJ中継市民・こうの みなと)

 安倍晋三首相のお膝元、山口県下関市でも安保法案反対の狼煙があがった。2015年8月9日(日)11時より、山口県下関市にある海峡ゆめ広場にて、山口県弁護士会が主催する安全保障法制改定法案反対の市民集会が開かれた。

 猛暑の中、5人の地元有力者がスピーチし、次々に安倍政権が強行に推し進める安保法案に対し、強い危機感を表明した。その後、会場に集まった約500人の参加者は、約20分にわたり下関市内をデモ行進し、安保法案の廃案を訴えた。

 下関市は、安倍首相の選挙区(山口4区)である。前回2014年の衆院選では、得票率76.3%と圧倒的な強さで勝利している安倍首相であるが、安保法案に関しては、地元からも痛烈な非難の声が上がった。

▲安保法案反対を訴える人々

■ハイライト

  • 日時 2015年8月9日(日)11:00〜
  • 集会場所 海峡ゆめ広場(山口県下関市)
  • 主催 山口県弁護士会/山口県弁護士会下関地区会

清水弘彦弁護士(山口県弁護士会会長)「この一線だけは守らないといけないという砦が崩されようとしている」

 最初に、開会の挨拶に立った清水弘彦氏は、これまで何度も弁護士会として、安保法案に反対する声明を発表してきた経緯を説明した上で、その理由を次のように述べた。

 「一人一人の弁護士は、政治的信条を有している。強制加入団体である弁護士会が、政治活動をすることはございません。しかし、弁護士法の第一条で、『弁護士は、は基本的人権を擁護し社会正義を実現することを使命とする。弁護士は前項の使命に基づき、誠実にその職務をおこない社会秩序の維持および、社会制度の改善に努力しなければならない』と規定しています。

 弁護士は、日本国憲法を駆使して基本的人権を擁護し社会正義実現に向けて行動するが、その憲法が今、危機に瀕している。この一線だけは守らないといけないという砦が崩されようとしている。憲法の解釈変更は、実質的な憲法改正の動きであり、基本的人権の擁護者である弁護士および弁護士会として、この動きには黙っておれません。情勢は厳しいと言わざると得ないが、声をあげるべき時は今です」

那須正幹氏(児童文学作家)「例え安保法案が成立しても死文化させよう」

 続けて登壇した、「ズッコケ三人組」などの代表作がある児童文学作家の那須正幹氏は、開口一番「こんなクソ熱い中で、こんな集会を開かなければならないのは、みんな安倍が悪い」と皮肉った上で、「僕のみるところ、おそらくこの法案は通るでしょう。しかし、我々がずっと声を上げて安保法案を死文にしましょう。自衛隊を海外に出さなければいい。今日は、その息の長い出発点だと思う」と述べた。

高橋見性氏(常正寺住職)「なぜかお孫さんはおかしくなっている」

 続けて登壇した、安倍首相の実家がある長門市の常正寺住職、高橋見性氏は、「総理の父である、安倍晋太郎さんは、『憲法9条は一番大事。これを変えることは絶対にならんよ』というのが口癖だった。その父(総理の祖父)である安倍寛(かん)(※)さんは、地元で「大津聖人」と呼ばれ、第二次世界大戦の時に戦争反対をされた方であります。それが、なぜかお孫さんはおかしくなっている」と、これまで先代が地元で培ってきた支持基盤・政治姿勢とは対極をなす安倍晋三首相を強く批判した。

(※)筆者注:第二次世界大戦中、1942年の翼賛選挙に際しても東條英機らの軍閥主義を鋭く批判、無所属・非推薦で出馬し当選した。

藤田典子氏(下関市民劇場事務局長)「最近、山口県から来ましたというのは、とても恥ずかしい」

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です