今国会で審議中だった労働者派遣法改正案が2015年6月19日(金)午後、衆院本会議で自民・公明の与党の賛成多数で可決された。
これを受けて、専門26業務の派遣労働者、日本労働弁護団らは、派遣法改正に抗議する記者会見をおこなった。
(取材・記事:石川優、記事構成:安斎さや香)
今国会で審議中だった労働者派遣法改正案が2015年6月19日(金)午後、衆院本会議で自民・公明の与党の賛成多数で可決された。
これを受けて、専門26業務の派遣労働者、日本労働弁護団らは、派遣法改正に抗議する記者会見をおこなった。
記事目次
■ハイライト
日本労働弁護団の棗一郎弁護士は、これまでの労働者派遣法について、「例外的で一時的な働き方で、常用的な雇用にしてはならないとして、30年以上続いてきた」と触れつつ、今回の改正案の問題点をあらためて指摘した。
「常用雇用の防止という趣旨を全面的に撤廃して、永久の派遣が可能となる派遣法の全面自由化の法案。使う側からすれば、3年に1回取り替えれば、すべてのあらゆる業務を派遣でまかなえる。これからは使用者側(企業側)の裁量によっては、正社員がいらなくなる」
維新の党ら提出の同一労働同一賃金法案については、「骨抜きだ」との批判の声があがっている。同法案は、もともと、民主党・生活の党・維新の党の3党で提出されていた。
ところが、維新の党は、民主・生活に断ることなく、単独でこの同一労働同一賃金法案を修正するかたちで自民・公明両党と新たに法案を共同提出、可決する代わりに、派遣法改正案の採決に応じるという方向で与党と協議を進めた。同法案に胸を張る維新だが、果たしてその中身はどうなのか。
(…会員ページにつづく)
労働者派遣法改正案が衆院で可決 「派遣労働者125万人の声が生かされていない」ボーナスも手当も交通費も退職金も福利厚生もない派遣を増やし正社員を減らす流れに弁護士らが抗議 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/249753 … @iwakamiyasumi
維新の党の裏切り、許し難しい。
https://twitter.com/55kurosuke/status/613310248330203136