浄水器業者から便宜を図った見返りとして現金30万円を受け取った疑いで、全国最年少市長である藤井浩人・美濃加茂市長が逮捕・起訴され、現在名古屋地方裁判所で公判中となっている。
10月30日、第66回日本の司法を正す会は、藤井氏の代理人である郷原信郎弁護士をゲストに招いて村上正邦事務所で開催され、捜査当局による「前代未聞」な立件を強く批判した。
(IWJ・薊一郎)
浄水器業者から便宜を図った見返りとして現金30万円を受け取った疑いで、全国最年少市長である藤井浩人・美濃加茂市長が逮捕・起訴され、現在名古屋地方裁判所で公判中となっている。
10月30日、第66回日本の司法を正す会は、藤井氏の代理人である郷原信郎弁護士をゲストに招いて村上正邦事務所で開催され、捜査当局による「前代未聞」な立件を強く批判した。
■ハイライト
6月24日、藤井氏は逮捕され、その翌日に接見し「潔白を確信した」という郷原弁護士は、当日記者会見を開き、「警察はとんでもない取調べをしている」という藤井氏の言葉を代弁、事実関係を報告した。
会見で郷原弁護士は、愛知県警の取調官が「美濃加茂市を焼け野原にしてやる」と藤井氏を脅迫したと報告。これは「被疑者周辺へ捜査を拡大」し、責任感の強い政治家に対して、「周囲の人間に迷惑をかけることで、プレッシャーをかけ」、追い込もうというやり方だと厳しく批判した。また、藤井氏を侮辱するような「鼻たれ小僧」という言葉も何回にもわたって浴びせられたという。
郷原弁護士は、こうした事実をブログやTwitterなどで発信することによって、ネットメディアや週刊誌に注目されるようになり、美濃加茂市民の間にも「検察がやっていることはおかしいのではないか」という意見が広まったと語る。起訴された後にも関わらず、「千人規模の市民集会を開催し、立ち見がでるほどだった。人口5万5千の美濃加茂市で、2万2千人の藤井氏の早期釈放を求める署名を集めた」と語り、市民の間に藤井氏の支持が広がっていることを報告した。
郷原氏をはじめ6人の弁護団は、「徹底的にあらゆる刑事手続きを使って保釈を求め、62日間の拘留の末、市長を美濃加茂市民の元へ返せた」と、8月25日に保釈されるまでのいきさつを語った。
名古屋地方検察庁は、7月15日に藤井氏を起訴。第1回公判は9月17日に開かれ、現在も公判中だ。
公判の中で弁護団が注目したのは、贈賄の容疑で藤井氏と同日に起訴された浄水器業者の社長が主張する、融資詐欺事件の不可解さだ。
(…会員ページにつづく)
「ヤミ司法取引」 なんていうものが、あるとは。