兵役を拒否しフランスに亡命中の韓国人イ・イェダ氏が秘密保護法の勉強会に参加 「日本国民は、国家の行為に責任を」 2014.9.18

記事公開日:2014.9.19取材地: テキスト動画
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(IWJ・薊一郎)

 17歳から19歳までの若者からなる「U-20デモ実行委員会」の主催で、特定秘密保護法に関する勉強会が参議院議員会館にて開催された。

 勉強会の講師は、「明日の自由を守る若手弁護士の会」の武井由起子弁護士と田村優介弁護士の2人。ゲストとして、作家の雨宮処凛氏と、韓国生まれで兵役を拒否して2012年にフランスへ亡命したイ・イェダ氏が招かれた。

 U-20デモ実行委員会代表の長島可純さんは、「反対するにも、きちっと理由を説明できることが重要」と、勉強会を開催した動機を語った。

■ハイライト

  • ゲスト イ・イェダ氏、雨宮処凛氏、武井由起子氏(明日の自由を守る若手弁護士の会)、田村優介氏(明日の自由を守る若手弁護士の会)

イェダ氏が兵役を拒否した理由とは

 講師による秘密保護法についての説明の後、雨宮氏に紹介されて、イ・イェダ氏が発言した。

 1991年生まれで、現在はフランス在住というイ・イェダ氏は、兵役を拒否した理由として、次のように語った。

 「軍隊は平和を守るものと教わってきたが、私の見るところ、現実は米軍の軍事行動に協力するものだと映った。そして、自分もデモに参加する立場なのに、徴兵されるとデモを弾圧する『徴兵警察隊』に所属させられてしまうのを避けるためだった」

 イ・イェダ氏は、韓国における表現の自由について説明した。

 「韓国には『国家保安法』があって、表現者がテレビなどで国家の秘密事項に触れると、この法律により訴えられことがある。そして、このような『犯歴』があると仕事を見つけることがとても困難になってしまう」

 その上で、「日本国民は国家のやることを責任感を持って見守るべきだ。秘密保護法はあってはならない」と訴えた。

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