【文化】「埋蔵票があれば、社会のゲームのルールを変えるだけのチケットが手に入る」DELI氏出馬で窪塚洋介氏、「バタフライ効果」を期待 2014.9.4

記事公開日:2014.9.10 テキスト動画
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(IWJ 原佑介)

 11月の千葉県松戸市議選への立候補を表明したラッパーのDELI氏が9月4日、渋谷「Social Club Tokyo」で政治資金パーティーを開き、親交のあるHIPHOPアーティストらが応援に駆けつけた。

 窪塚洋介(卍LINE)氏は、DELI氏出馬が「バタフライ・エフェクト」のように無投票層にも影響を与えると述べ、「埋蔵票があれば、社会のゲームのルールを変えるだけのチケットが手に入る可能性がある」と主張。DELI氏の出馬に期待をふくらませた。

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「もっと自分のコミュニティや仲間に関わってみてくれ」

 今回で二度目となるDELI氏の政治資金パーティーでは、前回に続きブルックリンヤス氏らが登壇した他、新たに俳優でレゲエアーティストの窪塚洋介氏、元女優で実業家の千葉麗子氏、そしてレゲエアーティストのランキンタクシー氏、ボーイケン氏などが集まり、DELI氏の支持を訴えた。

 「脱被曝」を掲げるDELI氏は福島第一原発の事故以降、「オペレーション・コドモタチ」を立ち上げ、地元・松戸などの放射能測定や、福島在住の親子の避難のサポートなどに取り組んできた。

 松戸市の放射線量は東日本の中でも高い。松戸市は、学校や公園、住宅や道路などの除染を重ねてきたが、一度除染した土地が再び基準値を超えるなど、解決には至っておらず、現在も「生活空間の平均的な空間放射線量が毎時 0.23マイクロシーベルト未満になることを目指し※」、除染を続けている。

 DELI氏は、「松戸には弟や子どもも住んでいるけど、除染や食品の検査も、もっとやりようがあると思う。そこで『音楽だけじゃ追いつかないな』と思って、立候補に立ち上がった」と出馬に至った経緯を振り返った。

 政治資金パーティーを松戸市ではなく、渋谷で開いたことについて、「松戸での立候補は、ここにいる人たちの直接目の前の現実にはつながっていないかもしれない」としながらも、「直接的には関係ない人にも、出馬をきっかけに触発されて、もっと自分のコミュニティや仲間に関わってみてくれよ、というメッセージだ」と主張。

 「政府をぶっ倒す革命じゃなく、一人ひとりが意識革命しなきゃ変わらない」――。

 DELI氏は、「危機感を共有して、そこで各々に何ができるかを探し、時間をかけて問題解決に取り組んでいきたい」と話し、松戸市に留まらない「意識革命」の必要性を訴えた。

DELI氏出馬で「バタフライ・エフェクト」を

 窪塚洋介氏は、DELI氏の立候補が「バタフライ・エフェクト」のように意識革命に波及効果を生む、と考える。

 バタフライ・エフェクトとは、「ブラジルでの蝶の羽ばたきがテキサスでトルネードを引き起こす」というような、「小さな力が無視できないほど大きな力を生む現象」を指す言葉だ。DELI氏出馬に賛同する多くのアーティストらが影響力を発揮することで、受け手側の無投票層に多大な影響を与える。窪塚氏はそう期待する。

 直近の国政選挙である2013年の参院選の投票率は、20代が33.37%、30歳代が43.78%と、低い。半数以上の若者が選挙に行っていないことになる。

 窪塚氏は、「おれらのやり方でしか『埋蔵票』をディグれない(探れない)と思う。埋蔵票には可能性を感じるし、埋蔵票があれば、社会のゲームのルールを変えるだけのチケットが手に入る」と話し、「地球『EARTH』のEとHの間には『ART(アート)』がある。音楽や芸術でおれらは気持ちを変えられる。気持ちを変えられれば、今のスタイルが変わる。今が変われば未来が変えられる」と希望を口にした。

 「音楽を『現実逃避の道具』ではなく、『現実と戦っていくための武器』にして打って出るDELIくんは、これまで政治に立候補してきた人の中でも、もっとも自分の感覚や、音楽シーンから近いところから出る人だ」。窪塚氏はこのようにDELI氏の支持を表明した。

「今から育つ命にはリスク回避させてあげたい」

 福島県出身の千葉麗子氏は、「今も事故は収束していない。そのことを、いろんな点から話して、身近なものとして語っていかなければいけない」と指摘。「そのためには、当たり前のようにデモも必要だが、それだけではだめ。DELIを尊敬したのは、身近なところから立候補して道を開いていこうとするところ」と話す。

 「私は息子の弁当を手作りしているが、食材はなるべく西のものを使っている。わたしは東のものも食べているが、今から育つ命には、ちょっとでもリスクがあるものは回避して食べさせてあげたい。そう思うのは、母親の当たり前の感覚だと思う」

 千葉氏はそう話し、松戸市の給食の放射能検査に厳しく取り組むというDELI氏の政策を評価した。

 これを受け、DELI氏は、「放射能による晩発性障害は、よく確率論で語られるが、発生率が10万分の1でも100万分の1でも、その『1』が自分の息子だったら何万分の1だろうと同じこと」と断言。特に女性は被曝に気をつけてほしい、と訴える。

 「精子は毎日作っているので、被曝しても再生はできる。でも、卵子は生まれた時から数が変わらない。子供の頃に被爆したせいで、大人になって元気な子どもを産めなくなる可能性だってあるかもしれない。男よりもリスクにリアリティをもって気にしてほしい。原発は一人では停められないし、みんなで協力して、話し合って停めなければいけない。でも、脱被曝は今日から一人だけでも始められる。自分の未来に愛を持てるなら、今日からでもできる」

 パーティーには山本太郎参議院議員やブロガーの座間宮ガレイ氏、レゲエアクティビストの火炎瓶テツ氏なども駆けつけてスピーチ。その後、DELI氏や窪塚氏の他に、レゲエアーティストのRUEED氏やRUDEBOY FACE氏、FIRE BALLのCHOZEN LEE氏などがライブパフォーマンスした。

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