6日に多くの人々が国会前で反対する中、強行採決された特定秘密保護法、公約を破り「聖域」(重要農産品の関税)まで差し出し、米国への譲歩を進めるTPPなど、「多くの市民の声を無視する国のあり方」に対してミュージシャンの三宅洋平氏が意志表示を呼びかけた「大デモ」が12月7日(土)、代々木公園を中心に行われた。
(IWJ・松井信篤)
6日に多くの人々が国会前で反対する中、強行採決された特定秘密保護法、公約を破り「聖域」(重要農産品の関税)まで差し出し、米国への譲歩を進めるTPPなど、「多くの市民の声を無視する国のあり方」に対してミュージシャンの三宅洋平氏が意志表示を呼びかけた「大デモ」が12月7日(土)、代々木公園を中心に行われた。
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集会で登壇した元農林水産大臣の山田正彦氏はTPPについて、今年の9月から米国の国会議員が交渉テキストにアクセスできるようになったことで、急激に反対意見が増えている状況を紹介。「大統領に交渉権限を与えるTPA法案は絶対通らない。それができなければTPPは批准できない。マレーシアは与党も野党も反対。マレーシアのTPP主席交渉官は国会議員には明らかにすると言い始めた。そうなるとTPP秘密交渉の内容も明らかになっていく。闘いはこれからだ」と参加者にエールを送った。
元外交官である孫崎享氏も登壇し、「安倍首相ほどひどい政治家はいない。TPPで日本を売り渡し、日本の主権がなくなる。世界中が国民の主権の為に情報を与えるように動いているのに、日本は世界に逆行している。近隣諸国と意識的に緊張を高めようとしている」と警鐘を鳴らした。
三宅氏が、「『世の中分かってないよ。全然、俺の言ってること分かってくれないよ』じゃなくて、どうやったら伝わるか、という工夫をみんながすれば文化度も上がる」と参加者に呼びかけ、大デモがスタートした。
デモは多種多様な音楽に彩られ、マルチイシューで思い思いのアピールで渋谷や原宿を踊り歩いた。通常のデモと違い、賑やかで楽しい雰囲気に包まれた行進に、沿道にいた通行人がそのまま参加する場面が多くあった。