「過去最強クラス」の台風8号が、沖縄本島に接近している。7月8日現在、沖縄県宮古島地方に暴風・波浪・高波、沖縄本島に暴風・波浪の特別警報が発表されている。古屋圭司防災担当大臣は、同日午前11時より内閣府で行われた閣議後記者会見で、今後大雨の特別警報が発令される可能性を示唆し、警戒の徹底を呼びかけた。
IWJも会見に参加したが、「警察庁記者クラブ」のルールに則り、質問は制限された。以下、報告ツイートとともに、事の顛末をお伝えしたい。
(取材・文:佐々木隼也、文責:岩上安身)
「過去最強クラス」の台風8号が、沖縄本島に接近している。7月8日現在、沖縄県宮古島地方に暴風・波浪・高波、沖縄本島に暴風・波浪の特別警報が発表されている。古屋圭司防災担当大臣は、同日午前11時より内閣府で行われた閣議後記者会見で、今後大雨の特別警報が発令される可能性を示唆し、警戒の徹底を呼びかけた。
IWJも会見に参加したが、「警察庁記者クラブ」のルールに則り、質問は制限された。以下、報告ツイートとともに、事の顛末をお伝えしたい。
■会見の模様
【古屋大臣会見1】内閣府なう。古屋防災担当大臣の閣議後会見に参加。台風8号について、2月の雪害に比べ、今回政府の情報発信や安倍総理の指示も迅速だが、批判を受けた雪害時の情報発信の遅れの教訓から、今回災害対応面で改善した部分はあるのか?…(続く) @iwakamiyasumi
— 佐々木 隼也 (@junsantomato) 2014, 7月 8
今年の2月14日から、東日本から北日本全域を襲った未曾有の大雪。政府が本格的に動き出したのは被害が出始めてから4日が経過した、18日(火)になってからだった。14日から開いていた「関係省庁災害対策会議」に18日、初めて安倍晋三総理が参加。「豪雪非常災害対策本部」に格上げし、自衛隊の大幅な強化や、ライフラインの復旧、今後孤立による凍死などの犠牲者を出さないことなどが、対応策として示された。
14日以降、大雪による直接的な負傷者は365人、死者は、交通事故を除き8県で19人にも上った。安倍総理や官邸のホームページ、TwitterやFacebookは、14日から17日まで完全に沈黙し、一切のアナウンスを行わなかった。特に安倍総理が、甚大な被害が報告されていた16日には、私邸から東京・赤坂の高級天ぷら料理店「楽亭」で支援者らと会食し、官邸に立ち寄ることなく帰宅したことが問題となった。
【古屋大臣会見2】以前、大臣は2月の雪害を振り返り「災害時の自治体レベルでのSNSの活用の重要性」を強調していたが、今回の台風8号における災害対応として、SNSの活用は何か講じているのか?…(続く) @iwakamiyasumi
— 佐々木 隼也 (@junsantomato) 2014, 7月 8
古屋大臣は2月21日、泉田裕彦新潟知事との会談で、災害時のSNSの活用について言及。 古屋大臣のFacebookに投稿された、現地からの「国道何号線でこうなっているから早くこうして欲しい」という具体的な要望に対し、トップダウンで対策を指示したところ、数時間で対応できたという。さらに古屋大臣は「SNSの活用を自治体も工夫をしてやっていくと、かなり効果がある。地方公共団体でも、その点をよく研究していただきたい」と語った。
【古屋大臣会見3】大臣は13日投開票の滋賀県知事選の応援で、災害対策を含めた国土強靭化を訴えているが、昨年9月の台風で福井の「原発銀座」若狭湾沿岸では土砂崩れなどで道路は寸断、もんじゅが孤立する事態となったが、この問題への取り組みは?…(続く) @iwakamiyasumi
— 佐々木 隼也 (@junsantomato) 2014, 7月 8
2013年9月、四国から東北地方にかけて記録的な猛威をふるった台風18号。福井県・若狭湾の沿岸部は「原発銀座」と呼ばれ、大飯原発、敦賀原発、美浜原発、高浜原発、もんじゅと、計14基の原子力発電所が集中しているが、この台風の影響で、土砂崩れなどの水害が発生。もんじゅに通じる県道は寸断され、もんじゅは一時、孤立状態に陥った。
さらに、もんじゅからJNES(原子力基盤機構)へ送る、原子炉出力、ナトリウム冷却材の流量などのプラントデータの「送信システム」が42時間もの間、停止した。県道が遮断されていたことから、11時間半もの間、システムの復旧作業に手を付けられなかった。原発立地地域におけるインフラの脆弱性があらためて浮き彫りとなった。
13日に投開票が迫る滋賀県知事選で、自民・公明・維新・みんな推薦の小鑓隆史(こやりたかし)候補の応援に駆けつけた仏や大臣は、5日の個人演説会で、地方版の国土強靭化計画策定の必要性を協調。「これを基にして政策に優先順位をつけ、すみやかに実行する。常に政策の見直しをやり、税金を使うだけでなく民間活力も利用する。平時にも、災害などの有事にも使い、成長政策につなげていく。決してバラマキではない」などと語った。
しかし、安倍政権の国土強靭化における防災対策に、原発事故や、原発立地での台風や大雨被害が含まれているかは疑問だ。
連投3 佐々木君、早速、質問、【古屋大臣会見3】大臣は13日投開票の滋賀県知事選の応援で、災害対策を含めた国土強靭化を訴えているが、昨年9月の台風で福井の「原発銀座」若狭湾沿岸では土砂崩れなどで道路は寸断、もんじゅが孤立する事態となったが、この問題への取り組みは?…(続く)
— 岩上安身 (@iwakamiyasumi) 2014, 7月 8
【古屋大臣会見4】などの3点を質問予定だったが、会見室で広報から「今回手違いでIWJを入れてしまった。警察庁記者クラブはクラブ以外のフリーや独立メディアをNGにしている。今後は参加できないし、今回も質問はできない」と。…(続く) @iwakamiyasumi
— 佐々木 隼也 (@junsantomato) 2014, 7月 8
連投4 な、なんと。。手違い⁉︎【古屋大臣会見4】などの3点を質問予定だったが、会見室で広報から「今回手違いでIWJを入れてしまった。警察庁記者クラブはクラブ以外のフリーや独立メディアをNGにしている。今後は参加できないし、今回も質問はできない」と。…(続く)
— 岩上安身 (@iwakamiyasumi) 2014, 7月 8
【古屋大臣会見5】会見始まってみると、古屋大臣から「台風の警報発令」と「脱法ドラッグ対策閣議を開いた。脱法ハーブという名称はいかがなものか」という報告のあと、なんと質問者0で終了。大臣も「質問ないの珍しいね」と一言。…(続く) @iwakamiyasumi
— 佐々木 隼也 (@junsantomato) 2014, 7月 8
連投5 なんという記者クラブのやる気のなさ。【古屋大臣会見5】会見始まってみると、古屋大臣から「台風の警報発令」と「脱法ドラッグ対策閣議を開いた。脱法ハーブという名称はいかがなものか」という報告のあと、なんと質問者0で終了。大臣も「質問ないの珍しいね」と一言。…(続く)
— 岩上安身 (@iwakamiyasumi) 2014, 7月 8
古屋大臣は会見で、今後大雨の特別警報が発令される可能性を示唆。「今後は梅雨前線の影響もあり、九州や西日本で大雨や土砂崩れの危険性がある。大雨が続いている九州では、地盤が緩くなっているので特に警戒の徹底が必要」と述べ、台風が上陸する前の早めの避難を呼びかけた。
【古屋大臣会見6】一応、大臣会見の模様をCh4で中継しました。会見室では質問が0だったことに、記者席から笑いが起こった。じゃあなぜ質問しないのか。了 @iwakamiyasumi — 佐々木 隼也 (@junsantomato) 2014, 7月 8
安倍政権より、ある意味危険な存在が記者クラブ。声を大にして言おう、「記者クラブはいらない!」
何もしないと言ってるに等しいのではなかろうか。