【岩上安身のツイ録】STAP論文問題、若山教授の会見で「研究の根本に関わる問題」が浮上 「モーニングバード」で岩上安身がコメント 2014.6.19

記事公開日:2014.6.19 テキスト
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※6月17日の岩上安身の連投ツイートを大幅加筆・リライトして再掲します。

 6月17日(火)放送のテレビ朝日「モーニングバード!」で、レギュラーコメンテーターとして出演している岩上安身は、福岡リサイクルショプ経営夫による殺人事件、STAP論文に関して山梨大学教授・若山照彦氏が会見を行ったニュース、ワールドカップ試合会場で日本人サポーターがごみ拾いを行ったニュース、そして安全性や利便性に疑問が投げかけられている郵便ポスト設置場所に関するニュースの、主に4点についてコメントした。

従業員男性殺害容疑で逮捕 リサイクルショップ経営夫婦の周辺

 福岡県警は16日、他人名義のキャッシングカードを使い現金を引き出したとして逮捕・起訴されていた、リサイクルショップ経営中尾伸也被告(47)と妻の知佐被告(45)を殺人容疑で再逮捕した。

 殺害されたとみられるのは、2004年から行方不明となっていた、伸也被告が経営していたリサイクルショップ従業員の日高崇さん(当時22歳)。今年5月に中尾容疑者の実家の庭で、日高さんの骨の一部が発見された。

 捜査関係者の話では、この夫婦の周辺では日高さん以外にも複数の行方不明者が出ているという。

 10年という期間を置いて発覚した殺人事件。日高さんは2003年8月から伸也被告の経営するリサイクルショップで従業員として働いていたが、その後、行方が分からなくなっていた。日高さんの家族は2004年7月に筑後署に捜索願を提出しており、その後も3回の相談を行っていた。これに関して、私は警察による初動捜査の不手際を指摘した。もっと早く日高さんのご家族の真剣な訴えを聞いて、地元の警察が動いていれば、事件の解決は容易であったと思われる。

 岩上「若い男性だから、連絡もせずに、好き勝手に生きていると、捜査する側も楽観してしまうのだろうと思います。女性なら警察も積極的に動いただろうと思います。しかし、このリサイクルショプでは日常的に暴力があったり、従業員を厳しい管理下に置いていたという異常さがありました。

 警察が事件性があると考え、初動捜査がしっかりしていれば、発覚が早く犠牲者も少なくなったかもしれません。なにより、死体遺棄で時効にならなかったかもしれない。また、ご遺体の損傷が少ないうちに発見されたかもしれません」

【補足】
死体遺棄罪の時効は3年。

STAP細胞 若山教授の会見 「研究の根本に関わる問題」

 STAP論文の著者の一人で若山照彦・山梨大学教授が16日記者会見を行い、第三者機関によるSTAP細胞を培養した細胞(STAP幹細胞)の分析の結果、STAP細胞は、若山教授が小保方氏に提供したマウスから作製されたものでないと発表した。

 若山教授が小保方氏に提供したマウスには、18番目の染色体に緑色に光る遺伝子が挿入されていた。

 これに対し、小保方氏が作製したとし、若山教授に渡したSTAP幹細胞については、同じ緑色に光る遺伝子が、15番目の染色体に挿入されていたという。

 したがって、若山教授が小保方氏から受取ったSTAP幹細胞の出所は、若山教授が小保方氏に提供したマウスではないことが明らかとなった。

 また、理化学研究所の関係者によると、小保方氏の研究室の冷凍庫からは、「ES」というラベルが貼られた容器が見つかり、中に保管された細胞を分析した結果、15番目の染色体に緑色の光を発する遺伝子が確認されたという。

 若山教授の会見および理研の発表を受け、焦点は、小保方氏が研究室で何を行ったのか、ということになる。岩上安身は、「研究の根本に関わる問題」となったと、以下のようにコメントした。

 岩上「論文の中に何のマウスを使ったのかが明記されていないとしたら、小保方氏にも反論の余地がありました。若山教授とは別のところからマウスを入手したが何か、と反論できますから。

 しかし若山教授提供のもので実験をしたと論文には書いてあるという。そうであるならば、18番以外はありえません。そして小保方さんの研究室には、15、18番それぞれが保管されており、15番には「ES」というラベルが貼られていたということですね。小保方さんは、15番をES細胞と認識していたということにもなる。

 それをうっかり実験で使用したとか、間違えて若山教授へ返したというミスはありえますが、研究自体が根本から疑わしいものとなりました。これまでの論文作成上の表記や写真使用の間違いとった問題ではなく、研究の根本に関わる問題です。

 何より、論文でSTAP細胞だと言われていたものが、実はES細胞だったのではないか、ということに関して検証が必要です。

 理化学研究所が設置した改革委員会からは、『世界3大不正』として世界で認知されはじめ、教科書にも載るだろうという厳しい意見が出ました。早く真相を解明してほしいですね」

※小保方氏、理化学研究所、その他の当事者の記者会見を中心にIWJが追ったSTAP論文問題の特集ページ。

世界の共感を呼ぶ「負け方」

 サッカー日本代表は14日(現地)、コートジボワールに1対2で敗戦した。

 しかし、試合後に日本人サポーターが揃ってスタジアムのごみ拾いをする姿を、海外のメディアやSNSは好意的に伝えた。この行動について私は以下のようにコメント。

 岩上「『負け方』があるのだなと思いました。日本代表の初戦はいただけなかったですが、サポーターの負け方は素晴らしい」

 ワールドカップ開幕と同時に、公明党が集団的自衛権の「限定容認」に同意。イラクでは、北部で勢力を拡大するISISに対し、イラク政府軍が攻撃を開始。ウクライナの内戦状態も、いっこうに沈静化する気配がない。

 岩上安身は、「フットボールの惑星」の陰で、戦争への動きが同時進行する現実を、以下のツイ録で分析している。

利用者は置き去り 郵便ポストの設置場所

 総務省九州管区行政評価局の調査により、利用者の利便性や安全性が確保されないまま郵便ポストが設置されている事例が数多いことが明らかとなった。

 電柱に面と向かって設置されたポストや、設置基準を大幅に逸脱する位置に差し出し口のあるポストなどは、利用が困難なのは明らか。また、車道側に差し出し口が向けられるなど、安全性が疑問視されるポストも存在していたという。

 同評価局の評価監視調査官の話からは、「設置要件は記録されることになっているが、それが作成されていない」ことが判明した。

 また番組では、日本郵便の本社広報室からの、「郵便局側にとっては回収が重要」という回答が紹介された。日本郵便では「今後はお客様側の観点で全国調査して改善を図る」という方針だという。

 岩上「こういうことは皆さん気づいていたのだと思いますが、それを訴えるための『ポスト』がなかったのでしょう。そういうポストを作っていただきたいですね」

 隣席のコメンテーター、高木美保さんからにっこり「目安箱的な、ものね」と相の手が入り、「そう、目安箱」と応じるシーンも。

★岩上安身がレギュラーコメンテーターとして出演中のテレビ朝日「情報ライブショー モーニングバード!」は、毎週火曜日午前8時から放送中! ぜひ、ごらんください。

【過去のモーニングバード!ツイ録記事】

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「【岩上安身のツイ録】STAP論文問題、若山教授の会見で「研究の根本に関わる問題」が浮上 「モーニングバード」で岩上安身がコメント」への1件のフィードバック

  1. 石崎 俊行 より:

    小保方さんの件、最初は思い込みの強いことによる間違いかと思っていましたが、東大などで問題になっている行き過ぎた成果主義、学生に論文などの成果を求めすぎることによるねつ造と同じような構造ではないかと思えてきました。

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