鹿児島2区の衆院補欠選挙が27日、投開票され、自民党の新人・金子万寿夫氏が初当選した。投票率は同区で過去最低の45・99%。野党連合から出馬した無所属・打越明司氏は46,021票を獲得し、次点。金子氏は打越氏よりも約2万票多い66,360票を獲得し、当選を果たした。
争点が「政治とカネ」であると言われ、与野党の政策面の違いが明確にならなかった中、脱原発、反TPPなどを訴えた「新党ひとりひとり」の有川美子氏は、結果的に5,858票の得票、3位にとどまった。
(IWJ・原佑介)
特集 山本太郎
鹿児島2区の衆院補欠選挙が27日、投開票され、自民党の新人・金子万寿夫氏が初当選した。投票率は同区で過去最低の45・99%。野党連合から出馬した無所属・打越明司氏は46,021票を獲得し、次点。金子氏は打越氏よりも約2万票多い66,360票を獲得し、当選を果たした。
争点が「政治とカネ」であると言われ、与野党の政策面の違いが明確にならなかった中、脱原発、反TPPなどを訴えた「新党ひとりひとり」の有川美子氏は、結果的に5,858票の得票、3位にとどまった。
■ハイライト
選挙の結果を受け、選対事務所で記者会見した新党ひとりひとりの代表・山本太郎参議院議員は、「(NHKの)出口調査で、原発再稼働に反対した市民は60%を超えていた。得票数の9割が金子氏、打越氏に流れていることと、矛盾した結果になっている」と分析し、「目の前の危険性よりも、これまでの『付き合い』などが深い部分で繋がっていると感じた選挙だった」と振り返った。
その上で、「原発再稼働やTPP、集団的自衛権、弱者切り捨てという本当の争点に関して、たくさんの人々の共感を得られなかったことが、票の広がりを持てなかった部分かと思う」と総括した。
有川氏は、「前を向いていくしかない。私が決意したことは簡単なことではなくて、本当に、大きな力に勝つには、今からみんなと繋がることだと確信してここに参りました」と語り、「数字に結びつかなかった点は冷静に受け止め、これからできることを精一杯やります。これから先は長い。今日から一緒に立ち上がったみなさん、私と一緒に走ってください」と選挙ボランティアや支援者に呼びかけた。
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