【特別寄稿】伊予灘地震:震源地は上関原発から16km・伊方原発から44kmだった(IWJ中継市民・こうのみなと) 2014.3.21

記事公開日:2014.3.21 テキスト
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(IWJ中継市民・こうのみなと)

 2014年3月14日午前2時6分頃、愛媛県西予市で震度5強、その他 山口県・広島県・高知県・大分県などで最大震度5弱を観測する地震があった。

 気象庁は14日午前4時10分に、震源の深さを78キロ、マグニチュードを6.2と正式に発表した。

 筆者の住む福岡県北九州市でも、震度4の比較的強い揺れが20~30秒ほど続き、就寝中であったが、すぐに飛び起きた。幸いにして筆者の家では、家具の倒壊や建物の破損などはなかった。

 もともと、九州北部・中国・四国地方は、関東・東北などと比べ地震が極端に少ないエリアである。これほどの大きな揺れを福岡県で感じたのは、2005年に発生した福岡県西方沖地震(最大震度6弱・マグニチュード7.0)以来である。その為、地震に対する危機感は、他の地域に比べ低いと言わざるを得ない。

震源は、伊方原発・上関原発のすぐ近く

 今回の伊予灘を震源(北緯33.8度 東経132.5度)とする地震を、地図ソフト Google Earth を使って筆者が計測したところ、震源から伊方原発(愛媛県伊方市)までは約44km。建設が計画されている上関原発(山口県上関町)に至っては、約16kmという近さだった。

 幸いにして、伊方原発は、全ての原子炉の運転を停止中であったが、もし運転中だったらと思うとぞっとするほど近い距離である。

 原子力規制委員会は、今回の地震により各原発施設に異常はなかったと発表した。

 しかし、東日本大震災に伴う余震(2011年4月7日)では、今回と同規模の震度5で東通原発(青森県)が通常・予備の両電源が喪失し、また、女川原発(宮城県)でも通常電源が喪失するという重大事故が起きている。

 今回の地震よりも揺れの強さと時間が少しでも増した場合、原発施設に重大な被害が及ぶ可能性は十分にある。

 もし、伊方原発において、福島第一原発同様に、原子炉のメルトダウンという過酷事故に至った場合、周辺の松山市・広島市・北九州市などの大都市圏にまで、放射性物質による深刻な汚染をもたらすことは確実である。

南海トラフ地震との関連は?

 気象庁の長谷川洋平地震津波監視課長は、14日未明に記者会見を行い、「南海トラフの大きな地震に直接結び付くとは考えていない」と発表した。

 南海トラフ地震は、フィリピン海プレートが沈み込み、その境界付近で発生すると想定されるのに対し、今回の地震は、沈み込んだプレートの内部で発生しており、震源域も震源の深さも想定とは異なるというのが、その理由である。

 しかし、2014年1月11日にzakzakで配信された記事によると、測量学者である東大名誉教授、村井俊治氏(74)は「南海トラフ巨大地震が春までに起きる可能性がある」と警告していた。

 地盤の動きを解析すると、2011年3月の東日本大震災の直前と同じ異変が起きており、「近畿地方から四国、九州の広い範囲にわたって、巨大地震の前兆現象が起きている。春ごろまでに南海トラフで震度6以上の巨大地震が起きる可能性がある」というのだ。

 今回の地震が、南海トラフ地震など、更なる巨大地震に繋がるのかは現在のところ不透明であるが、3月14日3時26分・紀伊水道(マグニチュード2.1 最大震度1)、3時50分・安芸灘(マグニチュード3.8 最大震度2)など、日本最大の断層である中央構造線周辺での余震は発生しており、今後も引き続き注意が必要である。

日本に巨大地震の空白地帯はない

(…会員ページにつづく)

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