「金儲けや権力保持のために、法案は次々に決まっていく」──。
2013年11月30日、奈良県河合町の河合町立文化会館まほろばホールで、講師に山本太郎参議院議員を招いて、講演会「これからの日本に大切なもの」が行われた。山本氏は自身が立候補するに至った経緯を語った上で、TPPや特定秘密保護法によって、国民の生活が脅かされていく危険性を訴えた。
(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)
「金儲けや権力保持のために、法案は次々に決まっていく」──。
2013年11月30日、奈良県河合町の河合町立文化会館まほろばホールで、講師に山本太郎参議院議員を招いて、講演会「これからの日本に大切なもの」が行われた。山本氏は自身が立候補するに至った経緯を語った上で、TPPや特定秘密保護法によって、国民の生活が脅かされていく危険性を訴えた。
記事目次
■ハイライト
はじめに、16歳から芸能界で仕事をしてきた山本氏は、「芸能界、マスメディアのほとんどの活動が、スポンサーによって成り立っている」とし、「その中で芸能人は、社会的、政治的な発言をすることが難しい立場にいる」と実態を語った。また、口止め料という形で、東京電力だけで年間260億円もの広告費をメディアに渡していることを問題視した。さらに、原発事故による放射能汚染の実態が明らかにされず、放射能安全基準が引き上げられた経緯を解説した。
その上で、山本氏自身が立候補に至るまでの当時の心境を語った。「芸能人は、スポンサーである企業に『ややこしい奴』だと思われないように配慮する。僕も、社会的発言を36歳までしてこなかった。しかし、原発事故が起こり、国もテレビも新聞も一体となって、放射性物質について『ただちに影響はない。安全である』と、真実を隠して堂々と嘘の発表を行った。それを聞いた時、背筋がゾクゾクとした。国は、有事には国民を守るものだと思っていたが、簡単に人々を切り捨てていった。自由であることを望んでいた自分にとって、政治は一番避けたい世界であったが、それらの出来事を見ていて我慢できなくなった」。
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