2012年4月15日(日)、東京都千代田区の東京しごとセンターで行われた、「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト報告会」の模様。
(IWJ・工藤)
2012年4月15日(日)、東京都千代田区の東京しごとセンターで行われた、「わたり土湯ぽかぽかプロジェクト報告会」の模様。
■ハイライト
福島県渡利地区など高線量地域の住民、特に子供や妊婦に県内でも線量の低い土湯温泉に滞在してもらい、被ばく量の低減を図るプロジェクトの第1期(利用実績で1/27~3/31)の成果と課題を話し合う報告会。
プロジェクトの背景・経緯から、概要、利用状況、費用、成果、課題の順に報告された。参加者から「子供たちを外で存分に遊ばせることができた」との声が多く、食事にも気を遣い旅館側との交渉は当初難航したものの、西日本産の食材を提供することで、結果的に旅館側からも喜ばれたなどのエピソードが発表された。本来政府が行うべき取り組みを民間でも実施したことの成果の大きさが確認された。一方、滞在時間が短かさ、参加者への趣旨説明の不十分、旅館との事務調整の不手際、参加者自身が旅館を選べないことなど、課題も挙げられた。
4月以降も続けてほしいとの声が圧倒的で、課題の解決を念頭に第2期を5月からスタートさせることが決定。「福島ぽかぽかプロジェクト」として対象地域を広げ、連休明けより再開する。その際、放射線防護や事故被害者支援法案に関するセミナー開催や、ぽかぽか以外の保養プログラム紹介なども実施する予定。