「ネーミングに騙されてはいけない」 上程間近の特定秘密保護法に官邸前で反対アピール 2013.10.22

記事公開日:2013.10.22取材地: テキスト動画
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(IWJ・石川優)

 「特定秘密保護法推進派の高笑いが聞こえる」ー。

 22日(火)首相官邸前に、25日(金)にも国会へ上程されるといわれる「特定秘密保護法案」に反対する学者や市民ら約400人が集まり、抗議の声をあげた。

 この抗議の呼びかけ人で上智大学の田島泰彦教授(専門:憲法情報メディア法)は、「こんな法律を勝手に通してはいけない、この法律を考えている人達は『我々がやっているように従えばいい』と高笑いをしている」と語り、断固反対の声を挙げた。

■全編動画

新聞業界は沈黙

 新聞労連の日比野敏陽氏は、1985年の国家秘密法(国家秘密に係るスパイ行為等の防止に関する法律案)に比べて、新聞記者や新聞業界の反対の機運が低いと指摘し、「新聞業界の経営者たちは、来年4月の消費税増税を(軽減税率を適用して)まけてもらうことしか頭にない」と批判した。

プライバシーまで全て調べられる

 大阪から抗議に駆けつけた参加者は、「私の友人の大学研究員はスパコンなどの研究をしている。これは軍事機密にあたる。その友人は抗議として、実名でブログに『法案に反対』と書いている。秘密保護法に引っかかったら、友人関係から財産、プライバシーまで全部調べられてしまう。こんなのは嫌だと怒っていた」と語った。

 なお23日・24日にも、「プロジェクト99%」安部芳裕氏の呼びかけで、引き続き官邸前抗議が行われる予定だ。

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