「山下(俊一)先生はベラルーシの状況を全部知っています。そしてその情報を全部秘密にしているんです。だから秘密保全法なんです」――。
NPO法人チェルノブイリへのかけはし代表の野呂美加氏は、ベラルーシの子どもたちのスライドを見せながら語った。子どもの甲状腺がんは非常に転移が早く、すぐにリンパ、肺に転移してしまうと言う。「チェルノブイリの場合は5ミリシーベルトで強制移住だった。福島はその4倍ひどい基準なんです」と現在の福島の子どもたちの状況を危惧した。
(IWJ 深尾昌子)
「山下(俊一)先生はベラルーシの状況を全部知っています。そしてその情報を全部秘密にしているんです。だから秘密保全法なんです」――。
NPO法人チェルノブイリへのかけはし代表の野呂美加氏は、ベラルーシの子どもたちのスライドを見せながら語った。子どもの甲状腺がんは非常に転移が早く、すぐにリンパ、肺に転移してしまうと言う。「チェルノブイリの場合は5ミリシーベルトで強制移住だった。福島はその4倍ひどい基準なんです」と現在の福島の子どもたちの状況を危惧した。
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野呂氏は秘密保全法からTPPの影響へも言及し、「TPPがやってきたら福島のお金のない人たちは新しい医薬品の実験台になるしかないんです」と語った。
後半のアーサー・ビナード氏とのトークで野呂氏は、「山下(俊一)先生が『汚染されたものを食べても大丈夫』とテレビで発表した後、チェルノブイリで活動していたグループが山下先生に電話をしたら、『立場上仕方がなかった』と答えた」というエピソードを語り、「立場って一体なんだろう」と問題提起をした。
これに対し、アーサー・ビナード氏は「『立場上』って言う人は支配者、権力者の手下になる生き方をしてるってことだよね。そういう人が出てきたら、誰も相手にしないって流れを作るしかないよね」と語った。